8番出口

『8番出口』（英題：The Exit 8）

『8番出口』は、2023年11月29日にSteamでの配信を開始した個人開発によるウォーキングシミュレーターです。プレイヤーは無限に続く地下通路に閉じ込められ、0番から8番出口を目指して進むことになります。本作では怪奇現象が発生し、それに対処しながら正しい道を選ぶ必要があります。

ゲームプレイの流れ

ゲーム内では、数か所に設置された番号付きの壁掛け看板を参考にしながら進んでいきます。通路は、看板のあるエリア、ポスターやドアが並ぶ長い通路、そして直角に曲がる部分で構成されています。プレイヤーの前方には中年男性が現れることもあり、進む道の選択がより緊張感を増します。もし異変が発生した場合、プレイヤーは引き返さなければなりませんが、何も起こらなければそのまま前進します。

進む過程で出口に関する番号が加算されていきますが、誤った選択をすると最初の0番からやり直しになるため、慎重な判断が求められます。8番の地点に到達し、その後異変のない通路を正しく進むことでついに出口へ至る階段が現れます。階段を上がった後は、未遭遇の異変の数が表示され、さらなる挑戦として2周目が開始されます。

開発の経緯

開発したのはKOTAKE CREATE（コタケクリエイト）で、以前は別のプロジェクトに取り組んでいましたが、公開には至っていませんでした。新たに軽いゲームを数ヶ月で完成させようとしたのが本作のきっかけです。また、彼は地下通路の不気味さに魅了され、ループするゲーム制作への興味、さらには他のホラーゲームからの影響を受けつつ、新たなシステムの構築に取り組みました。

特に『I’m on Observation Duty』というゲームをプレイする中で、異常の検出がゲーム要素として成立することに気づき、独自のシステムが生まれました。モデルとなった駅は公表されていませんが、照明のバランスの異常は東京都の清澄白河駅からのインスパイアを受けているとされています。

発売と人気

『8番出口』は2023年にWindows版がリリースされ、その後もNintendo Switch版、Meta Quest版、PlayStation 4|PlayStation_4/5版などが順次登場しました。特にSteam版は発売初日で3万本以上を売り上げ、多くの支持を集めました。国外でも多くのプレイ動画が投稿されるなど、高い関心が寄せられています。

評価は非常に良好で、ファンアートの創作やコラボ商品も見られ、インディーゲームとしての成功を収めています。また、他のタイトルが模倣される現象も見られ、ユーザーからはオリジナル性が高く評価されています。

2024年4月には50万本以上の売上を記録し、更にSteamとSwitchの合計で100万本を突破したことが発表され、今後の展開にも注目が集まっています。さらに続編『8番のりば』も開発中で、2024年にはそのリリースが予定されています。前作の魅力を引き継ぎ、さらに進化したゲーム体験が期待されています。

最後に

本作は、ホラー要素と独自のゲームシステムが組み合わさった新感覚のウォーキングシミュレーターとして、多くのゲーマーに新たな体験を提供しています。デザインや広告など、今後の作品展開も含めて、KOTAKE CREATEのさらなる活躍が楽しみです。

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