90'S MY LIFE

the pillowsの2ndミニアルバム『90'S MY LIFE』は、彼らのインディーズ時代を代表する作品の一つです。このアルバムは、通称「第一期」と呼ばれる時期の2作目にあたり、当時のバンドの勢いをそのままパッケージしたような、熱量の高いサウンドが特徴です。

オリジナル盤は、長らく廃盤となっており、2004年まで音源を聴くことが難しい状況でした。そのため、オークションなどでは高値で取引され、現在でもその価格は高止まりしています。しかし、ファンの間では非常に人気の高い作品であり、その入手困難さが、さらにコレクター欲を刺激していました。

2004年3月30日には、『90'S MY LIFE returns』として再発されました。この再発版には、オリジナル盤の収録曲に加え、レア音源や未発表曲が収録され、ファンを大いに喜ばせました。クレジットには、当時のメンバーだけでなく、元メンバーの上田ケンジの名前も記載されており、初期のthe pillowsの歴史を振り返る上で重要な資料となっています。また、笹川清彦による詳細な解説も付いており、作品への理解を深めることができます。

収録曲の中で、「巴里の女性マリー」は、セルフカバーされていませんが、ライブDVDでアレンジバージョンが披露されており、トリビュートアルバムでもTheピーズによってカバーされています。一方、「ぼくは かけら」は、『PENALTY LIFE』に隠しトラックとしてセルフカバーされており、ライブDVDにもライブ映像が収録されています。タイトルチューンでもある「90'S MY LIFE」も、「90'S MY LIFE 09」としてセルフカバーされ、ライブDVDにも収録されています。

さらに、再発版には、1990年のクリスマスライブで無料配布されたカセットテープに収録されていた「ジングル・ベルがきこえる」と「こんな日が続けばいいのに」も収録されています。「I DON'T CRY」は、コインロッカー・ベイビーズ時代から演奏されていた楽曲であり、the pillowsのルーツを知る上で貴重な一曲です。

収録曲は以下の通りです。

1. 巴里の女性マリー
2. ぼくは かけら
3. 透きとおる遠い手紙
4. NEVER FIND
5. 90'S MY LIFE

『90'S MY LIFE returns』には以下の曲が収録されています。

1. 巴里の女性マリー
2. ぼくは かけら
3. すきとおる遠い手紙
4. NEVER FIND
5. 90'S MY LIFE
6. ジングル・ベルがきこえる
7. こんな日が続けばいいのに
8. 僕の声が風に消されても
9. 僕はアウトサイダー
10. I DON'T CRY

これらの楽曲は、the pillowsの音楽性の多様性と、彼らのキャリアにおける初期の重要な作品であることを物語っています。『90'S MY LIFE』は、単なるインディーズ時代の作品としてだけでなく、the pillowsというバンドの歴史を語る上で、欠かすことのできないアルバムです。

もう一度検索