A day of my life

原田知世の15枚目のオリジナルアルバム『a day of my life』は、1999年9月22日にフォーライフ・レコードからリリースされました。前作『Blue Orange』から約1年ぶりとなる本作は、トーレ・ヨハンソンとのコラボレーションを終え、原田知世自身が初めてセルフプロデュースを手掛けた作品です。

アルバムでは、原田知世自身が全曲の作詞と大半の作曲を担当し、1970年代頃のサウンドをベースに、ファンク、ディスコ、ボサノヴァ、アンプラグド、カントリー・ミュージックなど、バラエティに富んだ楽曲が収録されています。彼女の音楽的な探求心と、新たな表現への挑戦が感じられる作品と言えるでしょう。

1997年1月にリリースされたシングル「ロマンス」のボサノヴァ・ヴァージョンも収録されており、新たな魅力が引き出されています。また、CD初回盤はカラートレイ（レッド）仕様となっており、コレクターズアイテムとしての価値も高めています。

アルバムはオリコン週間チャートで最高34位を記録し、登場週数は3週、トータル1.4万枚のセールスを記録しました。自己プロデュースという新たな試みの中で、彼女の音楽性がどのように変化し、どのような影響をリスナーに与えたのか、興味深い作品です。

同時発売されたシングルも、アルバム『a day of my life』からのシングルカットとしてリリースされました。表題曲は原田知世自身の書き下ろしによるもので、1970年代ディスコ・サウンドを意識した楽曲となっています。カップリング曲「you & me」は、アコースティック・ギターの演奏のみで歌われ、レコーディングは一発録音によって行われたとのことです。この曲は″関西デジタルホン(J-Phone)″ CF曲としても使用されました。

『a day of my life』は、原田知世が新たな音楽的境地を開いた作品として、彼女のキャリアの中でも重要な位置を占めています。セルフプロデュースという形で、より自由に、より深く自身の音楽性を追求した本作は、彼女のファンだけでなく、幅広い音楽ファンにとっても聴きごたえのある作品と言えるでしょう。

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