A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-

概要

『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』は藤岡建機による漫画作品であり、『電撃ホビーウェブ』で連載されています。この作品は、サンライズと『電撃ホビーマガジン』が手掛けた『機動戦士[[Ζガンダム]]』の公式外伝で、前作『ティターンズの旗のもとに』および『刻に抗いし者』に続く『ADVANCE OF Ｚ』シリーズの第三弾に位置付けられています。前作との関連は薄いものの、藤岡は第1弾にメカニックデザインを提供しており、本作の鍵となるモビルスーツであるガンダムTR-6は前作最終盤に登場しています。

この作品は不定期でウェブコミックとして連載されており、時系列が頻繁に前後する特異なスタイルを採用しています。単行本化される際には新たに前日譚が加筆され、時系列は一定している部分もありますが整理はされていません。第6巻では「火星編」の完結編が新たに書き下ろされ、発行日からウェブに掲載された作品としても注目されています。

火星前史と物語の背景

本作の背景には、スペース・コロニーの建設と時を同じくして人類が火星へ進出し、その都市が発展する過程があります。宇宙世紀へと移行する中で、移住者たちは火星での生活環境の改善を目指し、テラフォーミングや地下の資源採掘を行なっています。火星の「アルカディア」は、多くの人々にとって最後の希望の地となり、独立自治国家としての様相を呈していきます。

一年戦争後にはジオン軍の残党が火星に流れ込み、さらに争いが続く中で、新たな派閥も生まれ火星の支配権を巡る戦いが繰り広げられます。0088年のグリプス戦役終結後には、アクシズと結びつくテイターンズ残党の派閥が火星へ落ち延び、そこでジオンマーズと呼ばれる新たな勢力が誕生します。この流れの中で、物語は0089年から0091年にかけての火星を舞台として展開されます。

あらすじ

物語は宇宙世紀0089年、火星に到着した移民の輸送船団から始まります。しかし、火星はすでにレジオンによって支配されていました。移民たちは地球からやって来た艦隊と共に反撃に出ますが、レジオンとの戦闘は熾烈を極めます。特に、ガンダムTR-6の力を借りてレジオンに立ち向かう様子が描かれています。

移民の進入後も火星での権力闘争は続き、各勢力の思惑が交錯します。0091年にはレジオン建国後、ティターンズ残党と親協力するジオンマーズが反乱を起こし、複数拠点に対する襲撃を開始します。その中で登場するキャラクターたちの背景や個性も丁寧に描写され、“インレの翼”が物語の核となる大きな役割を果たしていきます。

用語解説

• - インレの翼: ガンダムTR-6の一部であり、主要な戦力として扱われます。
• - 火星の住民とその思想: アリシア・ザビを中心に、新たな火星の理念が描かれています。彼女のクローン部隊や、強化人間たちが火星を支配し、新たな社会を築く様子も注目されるポイントとなっています。

• - 監視衛星エレノア: 火星の監視を行う強力な武器を持つ衛星で、物語中で大きな影響を及ぼします。

登場人物たちの複雑な関係性や、それぞれの目的が絡み合う中、火星が新たな争いの舞台となり、相互に影響し合う人間ドラマが展開されることが、本作の魅力の一つです。

もう一度検索