中山美穂セカンドアルバム『AFTER SCHOOL』:青春のきらめきと揺れる心
1985年12月18日、
中山美穂のセカンドアルバム『AFTER SCHOOL』(アフタースクール)が
キングレコードよりリリースされました。前作『
「C」』からわずか4ヶ月という短期間でのリリースは、当時の
中山美穂の勢いを象徴する出来事と言えるでしょう。キャッチコピーである「好きなコト し・た・い 心が揺れる…放課後」は、まさに同世代の若者たちの共感を呼び、アルバム全体の雰囲気を的確に表現しています。
本作には、2枚目の
シングルとして大ヒットを記録した「生意気」が収録されています。作詞は
松本隆、作曲は
筒美京平という豪華な布陣によるこの曲は、
中山美穂の代表曲の一つとして、現在も高い人気を誇っています。一方、先行
シングルとしてリリースされた「BE-BOP-HIGHSCHOOL」は、アルバムには収録されていませんが、そのB面曲である「放課後」は本作に収録されており、アルバムのテーマを象徴する一曲となっています。
アルバムには、他にも様々な楽曲が収録されており、それぞれの曲が異なる魅力を放っています。
森由里子、
松本隆、
三浦徳子など、豪華な作詞陣が書き下ろした歌詞は、青春時代の瑞々しい感性と、大人への一歩を踏み出そうとする葛藤を見事に表現しています。作曲家も、
萩田光雄、
筒美京平、
三浦一年、
馬場孝幸など、当時の日本の音楽シーンを代表する面々が名を連ねており、楽曲の質の高さを保証する布陣となっています。編曲も、
大谷和夫、
船山基紀、
新川博、入江純といった実力派が担当し、それぞれの楽曲に合ったアレンジが施されています。
『AFTER SCHOOL』は、発売から30年以上経った現在も、多くのファンに愛され続けている名盤です。
2015年には、
中山美穂のデビュー30周年を記念して、これまでにリリースされた25作品が同日に再発売され、本作もリマスター版として蘇りました。また、
2020年には
サブスクリプションサービスでの配信も開始され、新たな世代にもその魅力が伝えられています。
主な収録楽曲:
STARLIGHT VACATION: 夏の情景が目に浮かぶような、軽快なポップチューン。
生意気:
中山美穂の代表曲の一つ。生意気ながらも、等身大の少女の心情を歌い上げる名曲。
けんか友達: 親友とのケンカと和解を描いた、青春の甘酸っぱさが詰まった一曲。
放課後:
シングル「BE-BOP-HIGHSCHOOL」のB面曲。タイトル通り、放課後の自由な時間を表現した楽曲。
蒼ざめたペンダント: 切ないメロディーと歌詞が印象的なバラード。
あ・そ・び: 遊びを通して垣間見える、少女の成長と未来への希望を歌った楽曲。
HEART BREAK: 失恋の苦しみを歌った、心に響くバラード。
「U」: 「生意気」のB面曲。シンプルなメロディーと歌詞が魅力。
ストリート・ファンタジー: 夢と現実が交錯する、幻想的な世界観が展開される一曲。
白いはがき: 切なくも希望に満ちた、青春の終わりと新たな始まりを描いた楽曲。
再発盤情報:
1989年12月25日:
GOLD CD(完全限定盤)
1992年1
1月21日:CD(廉価盤)
*
2015年10月14日:CD(廉価盤) - デビュー30周年記念「30th Anniversary Original Album Collection」の一環として再発売。
『AFTER SCHOOL』は、1980年代後半の日本の音楽シーンを代表する作品の一つであり、現在も聴き継がれる名盤として、その価値は色褪せていません。当時の日本の音楽シーンに興味のある方、そして
中山美穂のファンの方には、ぜひ一度聴いていただきたいアルバムです。