AK-103

AK103 アサルトライフル

AK103は、ロシアで開発された7.62x39mm弾を使用するアサルトライフルです。AK100シリーズに属し、輸出を目的として設計されました。旧世代のAKシリーズからの改良点として、木製部品の代わりにプラスチック素材を使用し、耐久性と軽量化を実現しています。

設計

AK103は、AKMの設計を基にしつつ、現代的な改良が加えられています。主な特徴は以下の通りです。

ガス導入孔: 90度のガス導入孔を採用し、作動の信頼性を高めています。
フロントサイトとマズルブレーキ: AK74型のものを使用し、反動制御と射撃精度を向上させています。
マガジンとハンドガード: ポリアミド樹脂製の30連マガジン（AKMとの互換性あり）とハンドガードを採用し、軽量化と耐久性を実現しています。
サイドレール: レシーバー左側面にはドブテイルのサイドレールを備えており、各種照準器の装着が可能です。
グレネードランチャー: ハンドガード下部には、GP-25、GP-30、GP-30Mなどのグレネードランチャーやサプレッサーを装着できます。

バリエーション

AK103には、様々なバリエーションが存在します。

AK103-1: セミオート射撃のみに特化したモデルで、法執行機関や警備機関向けに開発されました。
AK103-2: 3点バースト射撃機構を追加したモデルで、フルオート、セミオート、3点バースト射撃が可能です。トリガー操作の途中で指を離しても、次の射撃では再び3点バーストが可能です。
AK103-3: ラトニク計画に提出された近代化モデルで、ピカティニーレールを増設し、伸縮可能な銃床を採用しています。
AK203: AK103にKM-AK近代化キットを組み込んだモデルで、AR-15タイプの伸縮式銃床、人間工学に基づいたグリップ、ピカティニーレール付きのレシーバーカバーとハンドガードを備えています。
TG2: 民間向けに開発されたモデルで、366 TKM弾を使用します。
TG2S: TG2のカービンモデルです。
AK104: AK103のカービンモデルで、銃身を短縮化しています。
AK104-1: AK104のセミオートモデルです。
AK104-2: AK104に3点バースト射撃機構を追加したモデルです。
AK204: AK203のカービンモデルです。

運用国

AK103は、世界中の様々な国で運用されています。

アルジェリア
アルメニア
エチオピア
インド
イラン
リビア
ナミビア
パキスタン
パレスチナ
サウジアラビア
シリア
ベネズエラ
ベトナム
* ロシア

これらの国々では、軍隊、警察、特殊部隊などがAK103を使用しています。

ベネズエラでは、国内生産も行われており、年間50,000丁の生産能力を有しています。

まとめ

AK103は、信頼性と耐久性に優れたアサルトライフルであり、様々なバリエーションが存在します。世界中で広く使用されており、今後もその存在感は変わらないでしょう。

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