ALLaNHiLLZ

ALLANHiLLZ（アランヒルズ）は、長野県佐久市出身の双子の兄弟、井出匠（ボーカル）と井出匡（ボーカル・ギター）からなる日本の音楽ユニットです。そのユニークな名前は、南極で発見された隕石「アラン・ヒルズ84001」に由来しています。「双子で!天パで!!左利き!!!」という彼らの言葉通り、二人は生まれつき天然パーマで、左利きという珍しい共通点を持っています。略称はALH。株式会社RMCに所属し、かつては音楽プロデューサー野口五郎氏のプロデュースにより、「あ☆ぅん」名義でメジャーシーンでの活動経験も持ちます。

歩みと主な活動

ALLaNHiLLZの歩みは、2004年11月17日のインディーズデビューから始まりました。翌年にはミニアルバムを発表し、彼らの特徴である高音ハーモニーが評価されます。自主企画ライブを開始するなど、精力的にライブ活動を展開。地元メディアでも紹介されるようになり、未音源の楽曲が有線放送で上位にランクインするなど、注目を集めました。

2009年2月4日、彼らは野口五郎氏が発掘・プロデュースしたスペシャルユニット「あ☆ぅん」として、シングル『神頼み』でメジャーデビューを果たします。野口氏は彼らの才能を高く評価し、楽曲制作にも深く関与、ミュージックビデオにも出演するなど、異例ともいえる熱の入れようでした。「あ☆ぅん」という名は、狛犬にちなんでいます。

ALLaNHiLLZ自身の活動も活発化し、2009年5月から続く自主企画イベント「HaLLELUJaH-ハレルヤ-」を柱に、多くのファンに支持されるライブを展開。このイベントは定期開催され、2015年には初めてチケットが完売する人気企画となりました。

メディア露出も増え、2013年にはテレビ朝日の音楽番組で紹介され、その実力が評価されます。2014年12月には満を持して初のフルアルバム『GLIESE』を発表し、リリース記念のワンマンライブを成功させました。双子のリズム隊、族音二重奏とのカップリングツアー「音鳴同志」は2015年から始まり、夏の恒例イベントとして定着。2016年には赤坂BLITZでの大規模なワンマンライブを実現するなど、活動の規模を拡大していきます。

SOONERSなどとのカップリングツアー「MUSIC CIRCLE」（現在は「Music Sign BAND」として継続）や、DJを加えたコラボユニット「ソーセージBOYS」の結成など、様々な形態での活動も展開。故郷・佐久市では、実弟のオペラ歌手、井出司氏との合同コンサートを開き、地元との繋がりを大切にする姿勢を示しました。結成20周年を迎えた2022年には、記念のワンマンライブを成功させるなど、精力的な活動を続けています。近年も新たなコラボレーションに取り組むなど、音楽の探求を続けています。

特徴と多岐にわたる活動

ALLaNHiLLZの活動の大きな特徴は、故郷である長野県佐久市との深いつながりです。彼らは佐久市のイベントに数多く出演し、市公式動画の主題歌を手がけるなど、地域貢献にも積極的。特に、佐久市周辺の高校生音楽活動支援に力を入れており、イベントへのゲスト出演や審査員を務めることで、後進の育成を応援しています。

ライブパフォーマンスでは、ダンサーを迎え入れたり、ライブ中に即興演奏を取り入れたりするなど、表現の幅広さを見せます。即興演奏から実際に楽曲が生まれたエピソードも知られています。社会貢献活動として、熱中症予防を呼びかけるプロジェクトへの賛同も行っています。また、二人とも歯科技工士の資格を持つという、ミュージシャンとしては珍しい一面も持ち合わせています。

メンバー個々の活動も盛んです。兄の井出匠氏は作詞や楽曲制作に加え、サウンドディレクションやミックスなども担当。弟の井出匡氏はギタリストとして、自身のインストユニット「cobalt garden」での活動や、他の多くのアーティストのレコーディングやライブサポートで活躍しています。

ALLaNHiLLZは、自身の名義での音楽制作・ライブ活動に加え、「あ☆ぅん」、「Cobalt Garden」、「MaRRiNEHiLLZ」、「ソーセージBOYS」、「1chibanboshi」といった多様なコラボレーションユニットでも活動。さらに、他のアーティストへの楽曲提供やプロデュース、さらにはCMソングの制作・歌唱、ラジオパーソナリティを務めるなど、音楽に関連する幅広い分野でその才能を発揮し続けています。

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