ALWAYS 三丁目の夕日'64

映画『ALWAYS [[三丁目の夕日]]'64』について

『ALWAYS [[三丁目の夕日]]'64』は、西岸良平の漫画『三丁目の夕日』を原作とした、山崎貴監督による『ALWAYS』シリーズの第三作目となる映画です。2012年1月21日に公開され、昭和39年の東京を舞台に、人々の温かい交流を描いています。

概要

本作は、前作『ALWAYS 続・[[三丁目の夕日]]』から約5年後、1964年の東京オリンピック開催を目前に活気づく東京を舞台としています。高度経済成長の波が押し寄せる中、夕日町三丁目の人々は変わらぬ人情味あふれる生活を送っています。シリーズ初の3D映画として公開され、その映像美も話題となりました。

ストーリー

物語は、前作から5年後の1964年、東京オリンピックを控えた東京が舞台です。急速な開発が進む中でも、夕日町三丁目の人々は、以前と変わらず温かい日々を送っています。茶川とヒロミは夫婦となり、淳之介も高校生に成長しました。

茶川は小説家として奮闘するも、新進作家に人気を奪われ苦境に立たされます。妻のヒロミは妊娠しながらも居酒屋を切り盛りし、淳之介は東大を目指しつつも小説家になる夢を抱いています。

一方、鈴木オートの則文は海外進出を夢見ており、妻のトモエはそんな夫を支えています。息子の一平は反抗期に入り、六子は医師の菊池との出会いに胸をときめかせます。

そんな中、茶川のもとに、勘当した父の危篤を知らせる電報が届き、それぞれの人生が交錯していく様子が描かれています。

キャスト

茶川竜之介：吉岡秀隆
小説家を目指すも、児童向け雑誌で連載中の30代男性。収入は不安定で、妻のヒロミに支えられている。
茶川（旧姓：石崎）ヒロミ：小雪
竜之介の妻で、居酒屋「やまふじ」を経営するしっかり者。お腹には新しい命を宿している。
古行淳之介：須賀健太
茶川夫妻に育てられた高校生。東大を目指す一方で、小説家への夢も捨てきれない。
鈴木則文：堤真一
自動車修理工場「鈴木オート」の社長。従業員や家族を大切にしている。
鈴木トモエ：薬師丸ひろ子
則文の妻で、家族を温かく見守る良妻賢母。
鈴木一平：小清水一揮
鈴木夫妻の息子。反抗期で、家業を継ぐことを嫌がっている。
星野六子：堀北真希
鈴木オートに住み込みで働く従業員。菊池に恋心を抱く。
大田キン：もたいまさこ
たばこ屋を経営するおせっかいなおばさん。
宅間史郎：三浦友和
小児科医。子どもたちからは「アクマ先生」と恐れられている。
菊池孝太郎：森山未來
病院に勤務する医師。六子と出会い、交流を深める。
富岡裕一：大森南朋
茶川の連載担当部員。
茶川林太郎：米倉斉加年
竜之介の父親。頑固な性格。
奈津子：高畑淳子
茶川家の叔母。林太郎の世話をしている。

作品の特徴

本作は、昭和39年の東京を舞台に、古き良き日本の風景や人情を描いています。3D映像による奥行きのある映像表現や、当時の流行や文化を忠実に再現した美術セットが、観客を懐かしい時代へと誘います。

また、登場人物それぞれの夢や悩み、家族や友人との絆を描くことで、観る人の心を温かくしてくれる作品です。

ソフト化

本作は、Blu-rayとDVDで発売されており、豪華版には特典映像やブックレットなどが付属しています。また、シリーズ三作品をまとめたBOXセットも販売されています。

受賞記録

本作で森山未來は、第37回報知[[映画賞]]、第25回日刊スポーツ映画大賞で助演男優賞を受賞しました。また、2013年度エランドール賞では、森山未來と染谷将太が新人賞を受賞しています。

その他

本作には、当時の社会情勢や流行が反映されており、東京オリンピックや東海道新幹線などの歴史的な出来事が登場します。また、劇中に登場する「ゴジラ」のプラモデルは、1964年11月に発売されたもので、実際には東京オリンピック以前には存在しませんでした。

まとめ

『ALWAYS [[三丁目の夕日]]'64』は、昭和の温かい風景と人々の交流を描いた、心温まる作品です。懐かしい時代を振り返り、家族や友人の大切さを改めて感じさせてくれるでしょう。

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