ANIテクノロジーズ

Ola Cabs (オラキャブス)とは

ANIテクノロジーズが運営するOla Cabsは、インドを代表するタクシー配車アプリです。当初はムンバイで三輪タクシーの配車サービスからスタートしましたが、現在はバンガロールを拠点にインド国内の主要都市、そしてオーストラリアへとサービスを拡大しています。一般的には、運営会社名よりもアプリの通称である「Ola」として広く知られています。

サービス概要

Olaは、インド国内において流しのタクシーが少ない現状を背景に、配車アプリの利便性を提供しています。特に、三輪タクシーはドライバーが英語を話せなかったり、道に迷うことがあったりするため、配車アプリの需要が高いです。

Olaが提供する主なサービスは以下の通りです。

Ola Auto: 三輪[タクシー]の配車
Ola Share: 相乗りタクシーサービス
Ola Micro / Ola Mini / Ola Prime: タクシー配車
Ola Lux: ラグジュアリーカーの配車
Ola Rentals: レンタカーサービス
Ola Outstations: カーシェアリング
Ola Byke share: 二輪車共有サービス
Ola Pedal: 大学構内向けシェアサイクル

歴史

Olaは、2010年12月3日にインド工科大学ボンベイ校の卒業生であるBhavish AggarwalとAnkit Bhatiによってムンバイで設立されました。

2011年9月には、ブランドロゴを「Ola Cabs」から「Ola」へ変更し、よりシンプルで覚えやすいブランドイメージへと刷新しました。

2014年2月には、バンガロールでOla Miniサービスを開始し、同年9月には主要都市でOla Primeサービスを開始しました。2014年11月にはソフトバンクから巨額の資金調達を行い、オンデマンド配車サービスの本格的な展開を始めました。

2015年には、タクシー会社を買収し、Ola Fleet Technologiesとして再編。また、TaxiForSureを買収することで事業規模を拡大しました。

2015年9月には、ドライバー向けのキャブリースプログラムを開始し、車両調達のために日産自動車と戦略的提携を結びました。

2015年11月には、Tiger Global、ソフトバンク、DST Global、滴滴出行などから巨額の資金を調達し、事業拡大を加速させました。同月、チェンナイでの集中豪雨の際には、手漕ぎボートによる水害救助サービスを実施し、社会貢献活動にも取り組みました。

2015年12月には、滴滴出行、グラブ、Lyftと提携し、グローバルなネットワークを構築しました。

2016年以降も、サービス拡充を続け、Ola Micro、オートバイタクシー、電動三輪タクシー、Ola Luxなどのサービスを開始しました。また、Ola Outstationsサービスを開始し、都市間移動の利便性を向上させました。

2017年には、ソフトバンクグループやその他の投資家から資金調達を行い、事業規模を拡大しました。さらに、スズキ自動車との提携や、フードデリバリー事業への参入など、多角的な展開を進めています。同年にはマイクロソフトとの提携も発表し、テクノロジー面でも強化を図っています。

2018年1月には、オーストラリアに進出し、シドニー、メルボルン、パースでサービスを開始しました。

近年の動向

Olaは、単なる配車アプリにとどまらず、レンタカー、カーシェアリング、二輪車共有、大学構内向けシェアサイクルなど、幅広いモビリティサービスを提供しています。

インド国内では、Uberとの間で激しい競争を繰り広げていますが、Olaはインドの交通インフラにおいて重要な役割を果たしており、今後も成長が期待されます。

出典:

Ola Cabs公式サイト
各種ニュースサイト

関連項目

タクシー
Uber
滴滴出行
グラブ (企業)

外部リンク

* Ola Cabs

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