AN/PAS-13

AN/PAS-13：アメリカ軍の歩兵用赤外線画像装置

AN/PAS-13は、アメリカ軍に採用されている先進的な歩兵用赤外線画像装置です。この装置は、レイセオン社によって製造されており、特殊な状況下でも高い性能を発揮します。特に、光のない暗闇の中や、日中であっても霧や煙に覆われた状態でも使用可能である点がその特長です。

機能と構成

AN/PAS-13は、光電子増倍管に基づく従来の暗視装置とは異なり、赤外線を放出する物体を画像化します。これにより、周囲の光が全く存在しない状況でも詳細な視覚情報を提供することができるのです。また、640x480の解像度を持つ赤外線撮像素子には、25μm間隔で配置された酸化バナジウムのボロメータが使用されています。これにより、非常に高精度な画像を取得できます。

名称の由来

型式名のAN/PASは、「Army/Navy Portable Invisible Light Search」の略称であり、陸海軍共通の命名システムに基づいて名づけられたものです。これにより、部隊ごとの運用がスムーズになり、同様の装置の利用が容易になります。

関連装置

AN/PAS-13は、他の暗視装置と比較されることが多く、特にAN/PVS-14、AN/PVS-15、AN/PVS-18、AN/PSQ-20などの装置が有名です。これらはそれぞれ異なる特性や目的を持ちながら、歩兵の作戦を支援するために設計されています。例えば、AN/PVSシリーズは、一般的な夜間視力の向上を目的としており、AN/PSQ-20は特定の任務に適した機能が組み込まれています。

まとめ

AN/PAS-13は、その高い性能と柔軟な運用特性により、アメリカ軍の主要な装備品のひとつとなっています。昼夜を問わず、困難な環境においても任務を遂行することが可能なこの赤外線画像装置は、現代戦における重要なツールであり続けることでしょう。今後も、さらなる技術革新が期待されるこの分野において、AN/PAS-13はその一翼を担う存在であると言えます。

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