APAV40 ライフルグレネード

AP/AV 40 (Anti-Personnel/Anti-Véhicule, 40mm)の詳細

AP/AV 40はフランスのNexter（旧GIAT）によって開発された40mmのライフルグレネードで、主にフランス陸軍で採用されています。この弾薬は、対人と対物両方の目的で使用される設計となっており、その特異な形状と機能により、戦場での多様な状況に対応します。

基本仕様

このライフルグレネードは、直径40mmの弾頭を特徴としており、外殻は鋳鉄製です。この特性は、弾頭が炸薬を爆発させることによって、破片が周囲に広がり、敵兵を殺傷する効果を持つことを意味しています。また、弾頭の後部には、飛翔姿勢を安定させるための安定翼が設けられています。発射時には着発信管が作動し、FA-MASと呼ばれるフランスの突撃銃に装填する際には安全ピンを抜く必要があります。

APAV 40には二つの派生型が存在します。まず、F1型は発射薬筒方式を採用し、空砲での発射が可能です。次に、F2型は弾丸トラップ方式を利用しており、通常の弾薬で発射することができます。これにより、戦場での多様な使用が可能となっています。

使用方法

APAV 40の使用方法には、対車両および対物任務、対人任務の二つの主な形式があります。対車両・対物任務においては、ライフルグレネードは直接照準で発射されます。FA-MASには、アリダード式の直接照準器（AC58と共用）が付属しており、75mから100mの間で照準を合わせることができます。この直接射撃時には、120mmの鉄板または360mmのコンクリートを貫通する能力があります。

対人任務の際には、間接照準での射撃が行われます。FA-MASを45度の角度で仰角を設定することで、射程を170mから320mの間で20m単位で調整可能です。また、75度の仰角で射撃を行った場合は、60mから120mまでの射程を10m単位で調整できます。

このライフルグレネードの爆発によって生じる対人致死半径は10mとされており、炸裂時に飛び散る破片により100mまでの距離で危険が生じる可能性があります。

まとめ

AP/AV 40は、フランスの現代戦において重要な役割を果たす武器システムであり、特徴的な設計や多様な運用方法により、さまざまな戦闘環境で力を発揮します。このライフルグレネードは、その特性から対人・対物両方の戦闘任務に対応するための信頼性のある選択肢となっています。

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