Apex

Apex株式会社について

Apex株式会社（アペックス）は、日本の自動車用チューニングパーツメーカーとして広く知られています。1992年4月に創業し、愛知県豊明市に本社を構え、主に自動車のチューニングに特化した製品を開発・製造・販売しています。自社のブランド名は「A'PEXi」として知られており、高品質の製品を提供することで業界内で高い評価を得ています。

沿革

会社は2007年に法人としてのスタートを切りましたが、その歴史はそれ以前に遡ります。もともと創業者である長谷川勇氏は、自動車用チューニングパーツメーカーであるエッチ・ケー・エスで実兄である長谷川浩之氏と共同経営をしていましたが、方針の違いからApex社を設立。最初は自動車用マフラーの開発から始まりました。

その後、Apexはディーゼル環境事業を立ち上げ、2005年には企業名を「アペクセラ株式会社」に変更しました。しかし、事業の多角化が裏目に出た結果、会社は経営危機に陥り、2007年には約53億円の負債を抱えました。この際、民事再生法を申請し、自動車パーツ部門はApex株式会社として再スタートを切りました。2010年以降は所属企業への株式譲渡を経て、経営の安定化を図ってきました。

主な製品と特徴

Apexは、特にチューニングパーツの専門メーカーとして広く認識されています。多くの元HKSエンジニアが在籍していたことが理由で、品質の高い製品が販売されています。代表的な製品には、多様なマフラー、ECU（パワーFC）および車高調（N1ダンパー）などが含まれます。また、環境問題にも配慮した製品の開発に取り組み、車内から排気音を調整できるECVやスポーツ触媒など、多くの先進的な部品を市場に提供しています。

Apexは、環境保全に関連する技術も追求しており、特に合法性が求められる今の時代に合わせ、適応製品の開発が行われています。例えば、排圧感応式アクティブサイレンサーなどの製品が登場しています。また、かつてはブレーキ関連の製品でも名を馳せており、ブレーキローターやブレーキパッドも取り扱っていました。

レース活動

Apexは自動車関連のレースシーンにおいても活発です。D1グランプリにおいて長年参戦しており、初年度はトヨタ・アルテッツァを使用していました。翌年にはマツダ・RX-7にスイッチし、成績を徐々に向上させ、2003年にはシリーズ優勝を達成しました。また、SUPER GTにも参加し、これまでに多くの名シーンを作り上げてきました。特に、2023年からはTOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupにおいて、井口卓人がオーナーを務めるチームにスポンサーとしてサポートし、ダンパーやマフラーなどを開発しました。

まとめ

Apex株式会社は、日本の自動車用チューニングパーツ業界において、技術の高さと製品の多様性で知られる企業です。その持続的な進化と供給する製品の質から、多くのユーザーと自動車愛好家に支持されています。今後もさらなる発展が期待されます。

もう一度検索