AQUOS Crystal

AQUOS Crystal（アクオス クリスタル）

AQUOS Crystalは、シャープが製造した第3世代及び第4世代移動通信システムに対応したスマートフォンです。米国では2014年10月10日に発売され、その後、日本とインドネシアでも展開されました。モデル名は、米国向けが「AQUOS Crystal」、日本向けが「AQUOS CRYSTAL」として商標登録されており、前者は一部小文字の形でリリースされています。

このスマートフォンは、米国のスプリントやヴァージン・モバイルUSA、ブースト・モバイルなどから登場し、製品番号は306SHです。また、2015年5月にはインドネシアで「AQUOS Crystal SH825Wi」として販売されるなど、グローバル展開を果たしています。

特徴

AQUOS Crystalは、5インチのHDディスプレイを特徴としており、業界初のフレームレス設計が施されています。これにより、ベゼルが極限まで狭められ、スクリーンと本体の一体感が生まれています。特に狭額縁液晶パネルの前面に光学レンズ効果を利用することで、デザイン的にも機能的にも注目を集めています。

内部処理能力については、Snapdragon 400チップセットと1.5GBのメインメモリ、8GBのストレージを搭載し、さらに128GBまで拡張可能なMicroSDXCスロットも備えています。重量は141グラムで、日本モデルよりも若干重く設定されています。

カメラ機能については、前面カメラが800万画素、背面が120万画素であり、通信方式はCDMA、LTE、Wi-Fiに対応しています。近距離無線通信もNFCやBluetoothに対応し、充実したネットワーク機能を持っています。オペレーティングシステムはAndroid 4.4.2 KitKatが搭載されており、ユーザーインターフェースはAOSPベースの標準Androidデザインです。

カラーバリエーションと価格

AQUOS Crystalのカラーバリエーションは、米国モデルではブラックとホワイトの2色が用意されていますが、日本モデルではピンク、ブルーを加えた全4色展開をしています。日本向けモデルは、通信方式の関係上、特定のバンドにしか対応していない点が特徴です。特に、日本で利用する際には、CDMA2000やLTEバンド26にのみアクセス可能となっています。

価格面では、米国モデルの306SHは239ドル（約2万5000円）という比較的手頃な設定がされており、ヴァージン・モバイルとブースト・モバイルでは149ドル（約1万5000円）という特価での販売が実現されています。一方で、日本のソフトバンクモバイル向けの305SHは、一括で5万4480円と、高額な価格付けがされています。この価格差については、ソフトバンクが意図的に高くしているとの見解もあり、価格競争の観点からも注目を浴びています。

まとめ

AQUOS Crystalは、その革新性とコストパフォーマンスの高さから、スマートフォン市場において異彩を放つ製品です。フレームレスディスプレイという新しいデザイン理念は、未来的な印象を与え、ユーザーに新たな体験を提供します。今後も多様な市場において進化し続けることが期待されています。

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