ASナンシー

ASナンシー・ロレーヌ：フランス・ナンシーの誇り高きサッカークラブ

ASナンシー・ロレーヌ (Association Sportive Nancy Lorraine) は、フランス北東部、ロレーヌ地方の都市ナンシーに本拠地を置くサッカークラブです。1967年の創設以来、フランスサッカー界で重要な役割を担ってきました。

輝かしい歴史と苦難の時代

クラブの歴史は、成功と苦難の時代が織りなすドラマに満ち溢れています。特に1970年代は黄金期と言えるでしょう。フランス代表でも活躍したミシェル・プラティニが在籍し、チームを牽引。1976-77シーズンにはリーグ4位というクラブ最高位を記録し、1977-78シーズンには念願のフランスカップを初制覇しました。

しかし、その後は浮き沈みの激しい時代が続きました。リーグ・ドゥ（2部リーグ）での優勝を経て、2005-06シーズンにはリーグ・アンに昇格すると、同シーズンにはリーグカップで優勝。UEFAカップ出場権を獲得し、シャルケ04やフェイエノールトといった強豪を相手にベスト32に進出するなど、欧州の舞台でも存在感を示しました。2007-08シーズンにはリーグ4位と好成績を収め、2008-09シーズンにもUEFAヨーロッパリーグに出場しました。

近年は苦戦が続き、2016-17シーズンにはリーグ・アンで19位となり、残念ながらリーグ・ドゥに降格。しかし、クラブは地域に根付いた活動を行い、再びリーグ・アン復帰を目指して奮闘を続けています。

ライバルとの死闘：「ロレーヌダービー」

ナンシーにとって、FCメスとの対戦は特別な意味を持ちます。両チームはロレーヌ地方を本拠地とするライバルであり、その対戦は「ロレーヌダービー」と呼ばれ、両サポーターの熱い想いがぶつかり合う激戦となります。

獲得タイトル

ASナンシー・ロレーヌは、長年にわたる活躍により、いくつかのタイトルを獲得しています。

フランスカップ：1回 (1977-78シーズン)
リーグカップ：1回 (2005-06シーズン)
* リーグ・ドゥ：5回 (1974-75, 1989-90, 1997-98, 2004-05, 2015-16シーズン)

国際タイトルの獲得はありませんが、UEFAカップでの活躍はクラブ史に輝く偉業として記憶されています。

歴代所属選手と監督

ASナンシー・ロレーヌには、数々の名選手が所属してきました。ミシェル・プラティニ以外にも、ロジェ・ルメール、パプ・マリック・ディアカテ、ミカエル・クレティアン、ランドリー・エングエモ、ユースフ・ハッジ、モンセフ・ゼルカなど、フランスサッカー界に大きな足跡を残した選手たちが名を連ねています。

監督もまた、アーセン・ベンゲル、エメ・ジャケ、パブロ・コレアなど、著名な人物が就任しています。彼らの指導の下、ASナンシー・ロレーヌは発展を遂げ、多くの成功を収めてきました。

未来に向けて

近年は苦しい時期を経験したものの、ASナンシー・ロレーヌは、地域からの揺るぎない支持と、歴史に裏打ちされた強さを背景に、再び栄光への道を歩み始めています。今後の活躍に期待がかかります。

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