AT THE STARTING LIVE〜READY SET GO!〜

郷ひろみ ライブアルバム『AT THE STARTING LIVE〜READY SET GO!〜』：80年代アイドルの熱狂を凝縮

1981年、日本の音楽シーンを彩る人気アイドル、郷ひろみ。彼の8枚目のライブアルバム『AT THE STARTING LIVE〜READY SET GO!〜』は、その年の9月5日、CBS・ソニーよりリリースされました。前作のスタジオアルバムから約4ヶ月、そして前回のライブアルバムからは約1年4ヶ月ぶりの作品であり、単独ライブアルバムとしては3作ぶりとなります。

このアルバムは、1981年7月26日に能古島アイランド・パーク、そして8月8日から10日にかけて中野サンプラザホールで開催されたライブ公演の音源を収録。郷ひろみのパフォーマンス、そしてバックバンドの演奏が、その場の興奮と熱気をそのままに、リスナーに届けます。

多彩な楽曲と豪華なミュージシャン陣

収録内容は、郷ひろみの代表曲に加え、カバー曲も織り交ぜたバラエティに富んだ構成となっています。

まず注目すべきは、メドレー形式で収録されている「セクシー・ユー（モンロー・ウォーク）」「洪水の前」「TATTOO」。郷ひろみの魅力を凝縮した、躍動感あふれるパフォーマンスが堪能できます。

さらに、加山雄三の名曲「お嫁においで」、ザ・リガニーズのヒット曲「海は恋してる」といったカバー曲も収録。郷ひろみならではの解釈で生まれ変わった名曲たちは、新鮮な驚きを与えてくれます。

洋楽カバーも魅力的です。ジョー・コッカーの名曲「YOU'RE SO BEAUTIFUL」と「FUN TIME」、そしてボブ・ディランの「川の流れを見つめて」は、郷ひろみのボーカルと、バックバンドの演奏によって、新たな魅力が開花しています。

その他にも、オリジナル曲「お嫁サンバ」「もういちど思春期」「COMMON THIE」「LADY PUT THE LIGHT OUT」など、郷ひろみの音楽性の幅広さが感じられる楽曲が並びます。

バックバンドには、三原綱木率いる実力派ミュージシャンたちが参加。ギター、キーボード、ドラムス、ベース、パーカッション、サックス、トランペット、トロンボーンといった多彩な楽器が、郷ひろみの歌声を彩ります。さらにコーラス隊やダンサーグループ「ギャラクシー・クイーンズ」も参加し、ステージを華やかに盛り上げています。

80年代アイドルシーンの象徴

『AT THE STARTING LIVE〜READY SET GO!〜』は、単なるライブアルバムという枠を超え、1980年代のアイドルシーン、そして郷ひろみの音楽キャリアにおける重要な1ページを刻んだ作品です。その時代の空気感、そして郷ひろみの圧倒的なパフォーマンスが凝縮された、まさに必聴の一枚と言えるでしょう。当時を知る世代には懐かしさ、そして若い世代には新鮮な驚きと感動を与えてくれる、そんなアルバムです。

参加ミュージシャンは以下の通りです。

郷ひろみ：Vocal
綱木バンド
三原綱木：Guitar
長岡忠治：Guitar
宮原透：Keyboards
鶴田直美：Keyboards
長澤悟：Drums
坪田晃：Bass
喜多貢：Percussion
金城寛文：Saxophone
荒木俊男：Trumpet
早川隆章：Trombone
若子内悦郎：Chorus
伊藤さとる：Chorus
福島真知子：Chorus
ギャラクシー・クイーンズ：Dancers

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