Adobe Flash Media Live Encoder

Adobe Flash Media Live Encoder（FMLE）は、アドビシステムズが提供していた無償のライブエンコーディングソフトウェアです。様々なデバイスからのライブ映像をエンコードし、Adobe Media Server（AMS）やFlash Video Streaming Service（FVSS）へ配信する役割を担っていました。

歴史

FMLEは、2007年2月23日にバージョン1.0がリリースされて以降、数々の機能追加や改善を経て、ライブストリーミングの現場で活用されてきました。主なバージョンアップの歴史は以下の通りです。

Version 1.0 （2007年2月23日リリース）
初期バージョン

Version 2.0 （2007年10月26日リリース）
MP3エンコードのサポート
コマンドライン実行機能
OS起動時の自動起動機能
自動メンテナンス再開機能
リモートアクセス機能
間隔再設定機能
タイムコードサポート

Version 2.5 （2008年4月14日リリース）
H.264/HE-AACエンコードのサポート
サービス品質の向上
ネットワーク状況に応じた自動画質調整機能（ストリーム品質の動的なダウングレード）

Version 3.0 （2009年1月12日リリース）
ユーザーインターフェースの更新とプリセットの追加
マルチビットレートエンコーディング（最大3種類のビットレートに対応）
ファイル管理機能の改善
DVR機能
システムタイムコードのサポート
VP6エンコードにおけるマルチコアプロセッシングのサポート
対応デバイスの追加

Version 3.2 （2010年12月21日リリース）

利用法

FMLEは、キャプチャーカード、ウェブカメラ、IEEE 1394、USBデバイスなど、様々なソースからのライブ映像をエンコードし、AMSやFVSSにストリーミングできます。対応デバイスは、FMLEで承認されたMicrosoft DirectShowフィルターをサポートしている必要があります。
また、ローカルに保存されたFLVやF4Vファイルもストリーミングできます。

機能

FMLEは、デスクトップアプリケーションとして、Real Time Messaging Protocol（RTMP）を使用してAMSやFVSSに接続し、ライブストリームビデオを配信します。クライアントは、Flash Player SWFを通じてFMSに接続し、ストリームを視聴します。

FMLEは、ビデオコーデックとしてVP6やH.264、オーディオコーデックとしてMP3やNellymoserをサポートしています。さらに、MainConcept社製のプラグインを利用することで、オーディオのAACやHE-AACにも対応できます。

また、FMLEは、ライブストリームの録画機能も備えており、DVRのような形式で再生中に記録することも可能です。異なるビットレートでダイナミックストリーミングをサポートするために、複数のファイルに同時に変換することもできます。

さらに、コマンドライン制御、自動再接続、リモートアクセスなどの機能により、効率的な24時間365日のエンコーディング運用が可能です。

サポートするコーデック

ビデオ：VP6, H.264
オーディオ：MP3, Nellymoser, AAC, HE-AAC（プラグイン利用）

関連項目

ActionScript
Adobe Flash Player

参照

Flash Media Live Encoder 2.5 Documentation
Flash Media Live Encoder 3 Documentation

外部リンク

Adobe Flash Media Live Encoder product page
Adobe Flash Media Server product page
Adobe Flash Media Server Developer Center
* Player for Adobe Flash Media Video

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