Adobe Shockwave

Adobe Shockwave（ショックウェーブ）とは

Adobe Shockwaveは、かつてアドビが開発・提供していた、音楽や動画などのマルチメディアデータを再生するためのプラグインソフトウェアです。元々はマクロメディアが開発しており、Macromedia Shockwaveという名称で知られていました。

概要

Shockwaveは、単なるプラグインとしてだけでなく、データ再生技術そのものを指すこともあります。データを作成するにはオーサリングソフトであるDirectorが必要ですが、再生に必要なShockwave Playerはフリーウェアとして配布されていました。主にドット絵を使用した2D作品の制作に利用され、グラフィカルなゲームやチュートリアルなど、多岐にわたるコンテンツが作成されました。

しかし、対応ブラウザは最終的にInternet Explorerのみとなり、類似技術であるFlashと比較して多機能であるものの、動作の軽快さで劣る点から、次第にFlashに取って代わられるようになりました。

歴史

Shockwave.comでは、このソフトウェアを使用した作品が提供され、2000年7月には日本語版サイトであるshockwave.co.jpも開設されましたが、2009年1月31日にサービスを終了しました。

アドビの調査によれば、Shockwave Playerの普及率は2009年9月には54.5％でしたが、その後、2009年12月には52.1％、2010年3月にはバージョン不明が51.7％、バージョン11が43.1％と徐々に減少していきました。

Adobe Directorは2017年2月1日に、macOS版Shockwave Playerは2017年3月1日に提供を終了し、Windows版Shockwave Playerも2019年4月9日に提供を終了しました。これにより、個人向けのShockwaveサポートは全て終了しました。法人向けには2022年の契約期間終了までサポートが継続されました。

最後までShockwave Playerをブラウザ上で使用し続けたのは、事実上「ぱんぞう屋」のみであり、2017年から2018年頃まで新作が公開され続けました。しかし、2019年頃からブラウザ上ではなく、.exeプログラム上でブラウザランチャーを経由して起動するアプリケーションが登場したことで、ブラウザ上での利用は廃止されました。

Shockwave 3D

Shockwave 3Dは、Intelとの共同開発によって搭載されたShockwaveの3D機能であり、3D Xtra extensionとして提供されていました。Shockwave 3D向けのモデル形式としてW3D (Web 3D)形式(.w3d)があり、多くの3DCGソフトウェアがShockwave 3Dへのエクスポートに対応していました。

まとめ

Adobe Shockwaveは、かつては多くのクリエイターに利用され、Webコンテンツの可能性を広げた技術でした。しかし、技術の進化とWeb環境の変化により、その役割を終えました。現在では、過去のWeb文化を語る上で欠かせない存在となっています。

外部リンク

• - Adobe Shockwave Player ホーム（日本語）
• - Shockwave.co.jp（日本語版サイト、終了）
• - Shockwave.com（英語版サイト）

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