『AFTERMATH』
『AFTERMATH』は、日本の著名なシンガーソングライターである
沢田研二がリリースした
バラード集です。この
アルバムは、
1996年12月11日に東芝EMI/イーストワールドから発売されました。95年のデビュー30年を記念した作品であり、当時の活発な音楽活動の一環として発表されました。
1996年は、
沢田研二にとって特別な年であり、30周年のアニバーサリーを迎えたことから、過去の作品のリバイバルや新たなオリジナル
アルバムの発表などが行われていました。この『AFTERMATH』は、沢田自身が選んだ
バラードを集めたベスト・
アルバムとなっており、ファンにとっては感慨深い一作です。
ベスト・
アルバムと言っても、その選曲は全キャリアから選ばれたのではなく、特にCO-CóLO〜JAZZ MASTER期の曲に焦点を当てられています。この時期の沢田は商業的な成功に恵まれておらず、収録されているシングルA面曲はわずか2曲、ファンにとってもなじみ深い作品が多いのが特徴です。
『AFTERMATH』は、一般のヒット曲よりもマニアックな選曲が施されています。ヒット曲は、同じくリリースされたシングルコレクション『Royal Straight Flush 1971-1979』と『Royal Straight Flush 1980-1996』に収められており、本作はファン向けの特選集といえます。これにより、一般的なリスナーにとっては新たな音楽の発見が期待できる作品となっています。
30周年の企画は翌1997年まで続き、ビートナンバーを集めた『Distortion Love』という姉妹盤もリリースされています。この継続的なリリース活動は、沢田の音楽キャリアをさらに豊かなものにしていく過程を示しています。
収録曲の紹介
アルバム『AFTERMATH』には、以下の楽曲が収録されています:
1.
月のギター - 作詞: 西尾佐栄子 作曲: NOBODY 編曲: 吉田建
2.
SPLEEN〜六月の風にゆれて〜 - 作詞: コシミハル 作曲: 小林孝至 編曲: 鶴来正基
3.
堕天使の羽音 - 作詞: 西尾佐栄子 作曲・編曲: 吉田建
4.
AFTERMATH - 作詞:
沢田研二 作曲: SAKI&MATSUZAKI 編曲: 吉田建
5.
きわどい季節 - 作詞:
阿久悠 作曲: 加瀬邦彦 編曲: CO-CóLO
6.
やさしく愛して - 作詞・作曲:
BORO 編曲: CO-CóLO
7.
絹の部屋 - 作詞: 及川恒平 作曲・編曲:
大野克夫
8.
君が泣くのを見た - 作詞: 松本一起 作曲・編曲:
大野克夫
9.
坂道 - 作詞: 覚和歌子 作曲:
鈴木慶一 編曲: 小林信吾
10.
月明かりなら眩しすぎない - 作詞: 覚和歌子 作曲:
大野克夫 編曲: 小林信吾
11.
明星-Venus- - 作詞:
沢田研二 作曲: 石間秀機 編曲: CO-CóLO
12.
さよならを待たせて - 作詞: 覚和歌子 作曲: 八島順一 編曲: 小林信吾
13.
ルナ - 作詞: 尾上文 作曲: 徳永英明 編曲: 吉田建
14.
静かなまぼろし - 作詞・作曲:
松任谷由実 編曲: 国吉良一
15.
Don't be afraid to LOVE - 作詞:
沢田研二 作曲: 平井夏美 編曲: 吉田建
これらの楽曲は、特に
1990年代に発表された
アルバムに収録されたものが多く、独自の世界観を形成しています。各曲は曲ごとに異なるストーリーや感情が表現され、それぞれがリスナーとしての深い体験を提供してくれます。
『AFTERMATH』は、従来のヒット曲から離れた新たな音楽の魅力を引き出す作品であり、
沢田研二の音楽的な幅を再確認させてくれる貴重な一枚です。