Ah-面白かった

アルバム『ah-面白かった』について

吉田拓郎が2022年6月29日にリリースした『ah-面白かった』（あーおもしろかった）は、彼にとって約10年ぶりのスタジオ・アルバムです。このアルバムは、2012年の『午後の天気』以来の作品となります。会心の作とも言える今作は、彼自身がラジオ番組『吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD』で自らの最後のアルバムとしての意義を語り、ファンに向けたメッセージを発信しました。

背景と参加アーティスト

アルバムの制作にあたっては、小田和正をはじめとする著名なアーティストたちが参加しています。KinKi Kidsの堂本剛は、5曲目の「ひとりgo to」の編曲やギターを手がけ、彼自身の感謝の気持ちを込めたアレンジを行ったことを明かしています。また、7曲目の「雪さよなら」では、小田和正がボーカルとして参加しており、1970年のアルバム『青春の詩』に収録された「雪」の続編として新たに歌詞が加えられています。

このように、多様なアーティストとの共演がアルバムの色彩をさらに豊かにしています。拓郎の出身地である鹿児島県の書店では、売上が好調であり、特に60代以上の世代からの反響が大きいと報じられています。彼の過去の楽曲を再評価する動きも多く、「懐かしい曲を聴き直そうという熱気を感じる」とのコメントも寄せられています。

ディスクジャケットとリリース情報

アルバムのディスクジャケットには、堂本光一が手がけた題字が特徴的です。2022年6月29日には、CD+DVD盤とCD盤がavex traxからリリースされ、DVDには「ah-面白かった」の制作メイキング映像と吉田拓郎のインタビューが収められています。このナレーションもまた、篠原ともえが担当しました。

さらに同年8月10日にはLPレコード盤が登場し、そのブックレットにはエッセイ集『ちょっとだけTrue Story』が附属しています。LPの衣装デザインやジャケットのアートディレクションも篠原ともえによって行われ、女優の奈緒を起用した静岡県つま恋での撮影による美しいビジュアルを展開しています。

チャート成績

リリース後、アルバムは初週で4.6万枚の売上を記録し、2022年7月11日付のオリコン週間アルバムランキングで2位にランクインしました。これは、彼のアルバムがTOP3に入るのが1979年のライブ・アルバム『TAKURO TOUR 1979』以来、実に42年8ヶ月ぶりとなる快挙です。さらに、Billboard Japan Hot Albumsでも同様に2位を記録しました。

参加ミュージシャン

このアルバムには、様々なアーティストが参加しています。拓郎の音楽は世代を超え、多くの人々に愛され続けています。今作は、彼の音楽人生を振り返ると同時に、新たなスタートを切る作品でもあり、リスナーに深い感動を与えています。音楽の力がどのように人々の心に響くかを再確認させてくれるアルバムです。

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