Aprotool TM Editor

Aprotool TM Editor（アプロツール ティーエム エディター）は、前寺正彦氏によって開発された、Microsoft Windows環境で動作する32ビット版の多機能テキストエディタです。1995年11月20日にテスト版バージョン0.90が公開されて以来、数々のバージョンアップを重ねてきましたが、2000年12月1日以降、正式版のリリースは行われていません。

このエディタの特徴として、作者が開発したWindows用32ビットコンソールアプリケーションであるComWin32の技術が活用されており、Aprotool TM Editor内でも外部DLLのcomwin32.dllを通じて仮想コンソール機能が提供されています。さらに、2016年5月7日には、Aprotool TM EditorをJavaアプレットに移植したAprotool JW Editorと、Applet版「文字介」が未完成ながら試作版として公開されました。

主な特徴

Aprotool TM Editorは、以下の様な多岐にわたる特徴を備えています。

多国語対応: 今昔文字鏡が提供する豊富な漢字フォントをサポートしており、超漢字で使用されるTADや準TADデータの入出力に対応しています。さらに、Shift_JIS、EUC、JIS、Unicodeといった様々な文字コードに対応し、バイナリ編集も可能です。内部処理にUnicodeを採用しているため、多言語文字が混在した文書も扱えます。
高度なカスタマイズ性: 柔軟な環境カスタマイズ機能が提供されており、cshライクなマクロ言語を利用することで、起動時のバッチ設定により、秀丸エディタ、MIFES、VZ Editorといった他のテキストエディタの操作感や画面表示を再現可能です。これにより、ユーザーは使い慣れた環境から容易に移行できます。
通信機能: ComWin通信コマンドを使用することで、通信ポート経由でのパソコン通信が可能です。この機能は、同梱されているcomwtrm.dllによって提供されています。
その他の機能: 縦書き編集機能、最大2048回までの操作履歴をアンドゥ・リドゥできる機能、コンソールウィンドウの提供など、多様な機能が搭載されています。

関連情報

ComWin32
テキストエディタの一覧

外部リンク

* Aprotool ComWin Official Page

Aprotool TM Editorは、その多機能性とカスタマイズ性の高さから、多くのユーザーに支持されてきました。開発は停止しているものの、その独自性は現在でも高く評価されています。

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