Association to Advance Collegiate Schools of Business

AACSB（The Association to Advance Collegiate Schools of Business）とは

AACSB International、通称AACSBは、経営学教育の質を評価し、認証を行う国際的な非営利団体です。1916年に設立され、世界各国のビジネススクールが提供する教育プログラムの質を向上させることを目指しています。政府機関とは独立した立場で、厳格な基準に基づき、経営学分野の教育機関を評価・認証する役割を担っています。

AACSBのメンバーと認証

AACSBのメンバーには、ハーバード大学、スタンフォード大学、ウォートン・スクール（ペンシルベニア大学ビジネススクール）など、世界30カ国以上、987を超える名門教育機関が名を連ねています。これらの教育機関は、AACSBの定める厳しい基準をクリアすることで、その教育の質が国際的に認められています。

日本国内の認証校（2024年現在）

日本国内では、以下の大学がAACSBの認証を受けています。

1. 慶應義塾大学大学院経営管理研究科（2000年取得）
2. 名古屋商科大学・大学院（2006年取得）
3. 立命館アジア太平洋大学国際経営学部・大学院経営管理研究科（2016年取得）
4. 国際大学大学院国際経営学研究科（2018年取得）
5. 早稲田大学大学院経営管理研究科（2020年取得）
6. 一橋大学商学部・大学院経営管理研究科（2021年取得）
7. 立教大学経営学部・大学院経営学研究科（2024年取得）

これらの大学は、AACSBの定める高品質な教育プログラムを提供していることが認められています。

トリプルクラウン認証

AACSBは、AMBA（Association of MBAs）、EQUIS（European Quality Improvement System）と並び、世界三大ビジネススクール認証機関の一つです。これら3つの機関すべてから認証を受けることは「トリプルクラウン」と呼ばれ、国際的に最高レベルのビジネススクールであることの証となります。日本では、名古屋商科大学が2021年に初めてトリプルクラウン認証を取得しました。

アジア太平洋地区の認証校

2023年までに、アジア太平洋地域では195校がAACSBの認証を受けています。以下は、主な国・地域ごとの認証校数です。

オーストラリア：多数の大学が認証を取得
タイ：1校
台湾：10校（会員校は22校）
中華人民共和国：49校
香港特別行政区：7校
ニュージーランド：6校
韓国：14校
シンガポール：3校

これらのデータから、AACSBの認証は、アジア太平洋地域でも広く認知され、ビジネススクールの質の向上に貢献していることがわかります。

AACSB認証の意義

AACSBの認証は、単に教育機関の質を評価するだけでなく、国際的な教育基準に沿ったプログラムを提供していることを保証するものです。認証を受けたビジネススクールは、質の高い教育を提供することで、卒業生のキャリアアップや社会への貢献を促進する役割を担っています。

関連事項

ビジネススクール
欧州品質改善システム（EQUIS）
MBA協会（AMBA）
アクレディテーション（認証評価）

外部リンク

Association to Advance Collegiate Schools of Business (AACSB)
名商大ビジネススクール
慶應ビジネススクール
立命館アジア太平洋大学
* 立教大学経営学部・大学院経営学研究科

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