Autodesk Fusion

Autodesk Fusionは、オートデスク社が提供するクラウドベースの統合設計ソフトウェアです。3D CAD、CAM、CAEの機能を備え、製品設計から製造プロセスまで一貫してサポートします。WindowsとmacOSに対応しており、モバイル端末向けには簡易アプリも提供されています。サブスクリプションライセンスは有償ですが、教育関係者や非商用利用者は無償で利用できる点が特徴です。

歴史

Autodesk Fusionは、2013年9月24日にオートデスク社から発表されました。開発にあたっては、前身であるInventor Fusionの技術が活用されています。リリース後も、他のオートデスク製品との連携を強化しており、機能の統合が積極的に進められています。

• - 2017年：Autodesk 123DのSlicer機能が統合され、3Dモデルの分割や積層造形に対応しました。
• - 2021年：Autodesk Meshmixerの機能がFusion 360に統合され、メッシュ編集機能が強化されました。また、Netfabbの統合により、高度な積層造形シミュレーションが可能になりました。

特徴

Autodesk Fusionは、3Dモデリング、シミュレーション、ドキュメンテーション機能を内蔵しており、製品設計に必要な要素を一つのプラットフォームで完結できます。機械加工（フライス加工、旋盤加工など）や積層造形（3Dプリンティング）といった製造プロセスに対応しており、設計データをそのまま製造現場で活用できます。さらに、電子設計自動化（EDA）機能も搭載しており、スキーマ設計、PCB設計、コンポーネント管理など、電子回路設計も可能です。

拡張機能

オートデスク社からは、Fusionの機能を拡張するための有償アドオンが提供されています。これらの拡張機能を利用することで、より高度な設計や解析、製造プロセスに対応することが可能です。

名称変更

2024年1月には、従来の「Fusion 360」から現在の「Autodesk Fusion」に名称が変更されました。これにより、統合プラットフォームとしての位置づけがより明確になりました。

その他の情報

Autodesk Fusionは、常に進化を続けているソフトウェアであり、新しい機能や改善が定期的に提供されています。ユーザーコミュニティも活発で、情報交換やサポートも充実しています。

Autodesk Fusionは、設計から製造までをカバーする強力なツールとして、幅広い分野で活用されています。無償版も提供されているため、初心者でも気軽に試すことができます。

脚注

外部リンク

• - Fusion - オートデスク

もう一度検索