B'z (1988年のアルバム)

B'z デビューアルバム『B'z』

B'zのデビューアルバム『B'z』は、1988年9月21日にBMGビクターからリリースされました。このアルバムは、デビューシングル『だからその手を離して』と同時発売され、B'zの音楽活動の幕開けを告げる作品となりました。発売権は、後に設立されたVERMILLION RECORDSではなく、ソニー・ミュージックダイレクトのGT musicに残されています。

概要

アルバムのキャッチフレーズは「最先端から加速する。（空想の未来なら、いらない。）」です。アルバムタイトルは、ユニット名と同じ『B'z』となっており、セルフタイトル形式が採用されています。ジャケットデザインは、白い背景の中央にメンバーの写真、そして大きく「B'z」と書かれており、アポストロフィー内に発音記号で「BiːZ」と表記されています。歌詞カードは折りたたみ式で、ジャケットと別になっています。さらに、メンバーのプロフィールも掲載されており、ディスクを取り外すと3D写真が現れるというユニークな仕様です。ディスクレーベルは汎用タイプで、2ndアルバム『OFF THE LOCK』まで使用されました。初回発売分のみ裏ジャケットに限定番号が印字されています。

収録曲のうち、「Half Tone Lady」と「Fake Lips」を除く全ての楽曲がフェードアウトで終了します。また、メンバーが作詞作曲していない曲が2曲含まれています。これは、当時2人が制作の限界を感じ、他の人物に依頼したためです。

発売当初は無名だったこともあり、初登場48位と目立った成績は残せませんでしたが、その後、ミニアルバム『BAD COMMUNICATION』のヒットと共に売り上げを伸ばしました。アナログ盤も発売され、2018年には結成30周年を記念して再アナログレコード化されました。2021年にはサブスクリプションサービスで全曲配信が開始され、iTunesでも初期作品が配信されました。

収録曲

1. だからその手を離して
2. Half Tone Lady
3. ハートも濡れるナンバー ～stay tonight～
4. ゆうべのCrying ～This is my truth～
5. Nothing To Change
6. 孤独にDance in vain
7. It's not a dream
8. 君を今抱きたい
9. Fake Lips

楽曲解説

だからその手を離して
1stシングルの表題曲であり、アルバム収録曲の中で最後に完成した楽曲です。
Half Tone Lady
「だからその手を離して」が完成する前はシングル候補だった曲です。
ハートも濡れるナンバー ～stay tonight～
1stシングルのカップリング曲です。
ゆうべのCrying ～This is my truth～
Nothing To Change
亜蘭知子が作詞を担当しています。
孤独にDance in vain
大槻啓之が作曲を担当しています。アルバム収録曲の中で唯一ライブで演奏されていない楽曲です。
It's not a dream
君を今抱きたい
B'zとして初めて制作された楽曲です。後にミニアルバム『BAD COMMUNICATION』で全英詞ダンスビートナンバーとしてリメイクされました。
Fake Lips

参加ミュージシャン

[松本孝弘]]: ギター、[[作曲]
[稲葉浩志]]: ボーカル、[[作詞]
[亜蘭知子]]: [[作詞]
[大槻啓之]]: [[作曲]
明石昌夫: 編曲
* 江口信夫: ドラム

その他

後に非公式ベスト・アルバム『Flash Back -B'z Early Special Titles-』には、「ハートも濡れるナンバー ～stay tonight～」、「ゆうべのCrying ～This is my truth～」、「孤独にDance in vain」、「Fake Lips」を除く5曲が収録されました。

このアルバムは、B'zの音楽史において重要な作品であり、彼らの初期のサウンドを堪能できる一枚です。

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