B'z LIVE-GYM 2005 -CIRCLE OF ROCK-

B'z LIVE-GYM 2005 -CIRCLE OF ROCK-

『B'z LIVE-GYM 2005 -CIRCLE OF ROCK-』は、B'zが2005年に行ったライブツアーの模様を収録した映像作品です。この作品は、B'z結成25周年を記念した3ヶ月連続リリース企画の第2弾として、DVDで発売されました。

概要

2005年に行われたアルバムツアー『B'z LIVE-GYM 2005 "CIRCLE OF ROCK"』は、アルバム『THE CIRCLE』を携えて、2005年4月17日から9月19日まで開催されました。本作には、ツアー最終日である大阪ドーム公演の模様が収録されています。このツアーの特徴は、B'z史上初となる円形センターステージを採用したことです。ドーム公演では、ステージの外周が可動式となっており、その動きを活かした多彩な演出が繰り広げられました。

アルバム『THE CIRCLE』からは、「Fly The Flag」「白い火花」「Brighter Day」の3曲が演奏されませんでした。「Brighter Day」は翌年のプレミアムライブと『B'z LIVE-GYM 2012 -Into Free-』で演奏されました。また、ホール・アリーナ公演では「Sanctuary」と「さまよえる蒼い弾丸」がセットリストに組み込まれていました。

過去には、ベストアルバム『B'z The Best "Pleasure II"』の特典として「OCEAN」、42ndシングル『SPLASH!』の特典DVDに「愛のバクダン」「パルス」「Fever」、ライブDVD『B'z LIVE-GYM Hidden Pleasure 〜Typhoon No.20〜』に「juice」「BANZAI」「ultra soul」の映像が収録されています。

演奏メンバー

松本孝弘：ギター、プロデュース
稲葉浩志：ボーカル

サポートメンバー

増田隆宣：キーボード
大田紳一郎（from doa）：ボーカル＆ギター
徳永暁人（from doa）：ベース
シェーン・ガラース：ドラム

収録内容

DISC 1

1. X
オープニングは「THE CIRCLE」のインストゥルメンタルバージョン。メンバー入場と共に演奏が開始されます。ドーム公演から追加された演出です。
2. パルス
アルバムの流れに沿って、前の曲から続けて演奏されます。イントロのアルペジオはシーケンスで流されており、尺が少し長くなっています。ホール・アリーナ公演では、この曲がオープニングナンバーでした。
3. Fever
おなじみの「B'zのLIVE-GYMにようこそ！」のMCに続いて演奏。この曲から照明が落とされます。
4. イカロス
回転する外周フロアで演奏され、転調に合わせてサビでスピードアップする演出が施されました。
5. アクアブルー
ギターソロの終わりに、稲葉がパフォーマンスの勢いでステージから落ちるという演出がありました。
6. 睡蓮
前の曲からアルバムの曲順通りに演奏されました。Aメロ部分は、CD音源のファルセットではなく、通常の歌唱で披露されました。
7. Mannequin Village
『B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"〈PART1〉』以来、約11年ぶりの演奏で、映像化は本作が初となります。曲名に合わせて、可動フロアには多数の女性型マネキンが設置されました。間奏の語りはラップに変更されました。
8. 哀しきdreamer
リリースから約8年を経てライブ初演奏となりました。映像化も本作が初です。同公演では、大田がアコースティックギターも担当しましたが、原曲のアコースティックギターパートは松本がエレクトリックギターで演奏し、アコースティックギターは使用されませんでした。この曲と前の「Mannequin Village」は、マストアルバム『B'z The "Mixture"』に未収録で、本作発売時点では8cmシングル盤にしか収録されておらず、入手困難な楽曲でした。
9. BLACK AND WHITE
冒頭には増田によるオルガンソロが入り、黒装束のエキストラが登場し、外周フロアには松明が設置されました。最後のサビにはメロディーが追加されました。ホール・アリーナ公演では、この後に「Sanctuary」が演奏されていました。
10. ALONE
本楽曲の映像化は『"BUZZ!!" THE MOVIE』以来、約17年ぶりとなります。演奏前には、稲葉と徳永によるカウント練習がありました。曲の最後には、メンバー全員のコーラスが披露されました。
11. 今夜月の見える丘に
ギターソロは、アルバム『ELEVEN』収録の「Alternative Guitar Solo ver.」に近いアレンジで演奏されました。

DISC 2

1. Happy Birthday
メンバー間の雑談で「B'zには誕生日を祝う曲がない」という話題から急遽制作され、ツアーに間に合ったため、未発表曲として演奏されました。当時、松本はリリースしない旨をインタビューで語っていましたが、翌年リリースの15thアルバム『MONSTER』に大幅なアレンジを加えて収録されました。スタジオバージョンとは構成やアレンジが異なり、冒頭にサビがあり、ギターソロがある代わりにCメロはありません。イントロもギターとシンセのユニゾンではなく、ピアノとギターリフがメインです。ホールツアーではアンコール1曲目に演奏され、アリーナツアー以降は「OCEAN」の追加に伴い、本編のセットリストに加えられました。
2. love me, I love you
3. ねがい
レギュラーメニューとしては『B'z LIVE-GYM'98 "SURVIVE"』以来、約7年ぶりの演奏となりました。アルバム『LOOSE』収録の「ねがい ("BUZZ!!" STYLE)」に近いアレンジで披露されました。間奏では、サポートメンバーのソロパートとジャムセッションが追加され、10分近くの演奏となりました。
4. juice
曲の冒頭と終盤には、稲葉が時速20km/hで回転する外周フロアでマイクスタンドにつかまりながら歌うパフォーマンスがありました。ギターソロの後には恒例のコールアンドレスポンスがありましたが、一部がカットされています。稲葉の反対側には、本ツアーのイメージイラストの旗と阪神タイガースの球団旗が設置されていました。
5. IT'S SHOWTIME!!
ホール・アリーナ公演では、この曲の前に「さまよえる蒼い弾丸」が演奏されていました。
6. 愛のバクダン
本編のラストナンバー。曲中には飛行船が登場し、会場に設置されていた機雷を割ってピンクのハート風船が登場する演出がありました。
7. OCEAN
ここからアンコール。当時の最新シングルで、アリーナ公演より追加されました。ホール公演では、「Happy Birthday」が演奏されていました。
8. BANZAI
本ツアーがライブ初演奏となりました。
9. ultra soul
アンコールラストナンバー。最初は、原曲のイントロにある稲葉の「ウルトラソウル」という声がループされ、徐々に音が重なっていきます。イントロでは、メンバーがセンターステージからスタンド近くまで瞬間移動する演出がありました。
10. 退場SE
『OCEAN』収録の「Dear my lovely pain」が流れます。楽曲のリリースはツアー中に行われましたが、ここではギターソロ後のボーカルのキーが異なる未発表バージョンが使用されました。

参考文献

『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories II』エムアールエム、2013年。

外部リンク

B'z 25th Anniversary 未発表ツアー映像作品 詳細 - NEWS 2012.11.21 『B'z 25th Anniversary 未発表ツアー映像作品・3ヶ月連続リリース決定!!』より

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