小松久

小松久の音楽人生

小松久（こまつ ひさし）は、1945年に東京都で生まれ、日本の音楽シーンで多岐にわたるキャリアを築いてきた実力派ミュージシャンである。特に、彼がリーダーを務めていたヴィレッジ・シンガーズは、1960年代のグループ・サウンズブームを代表する存在であり、彼自身も“GSの貴公子”として親しまれ、広く知られている。

ヴィレッジ・シンガーズの時代

ヴィレッジ・シンガーズは、その華やかな音楽スタイルと独特の魅力で、日本の音楽シーンに強い影響を与えた。小松自身はギタリストとして活躍する一方で、ザ・スパイダースの映画にも出演し、音楽だけでなく映像作品でも才能を発揮していた。バンドの人気は高く、数々の映画に出演するとともに、主演映画も制作される等、エンターテインメントの様々な分野で活動を展開していた。

音楽ディレクターとしての転身

1971年、ヴィレッジ・シンガーズの解散を経て、小松は音楽ディレクターとしての新たなキャリアをスタートさせた。日本コロムビアにて内藤やす子を担当し、その後CBSソニー、ビーイングに移籍し、シブがき隊やレベッカ、TUBEなど多くの人気アーティストを手掛けた。特に、ビーイング時代には、ZARDや大黒摩季、WANDS、DEENといったアーティストたちの楽曲制作に携わり、次々とミリオンヒットを生み出した。

B-Gram RECORDSとその実績

1993年に設立されたB-Gram RECORDSでは代表を務め、多数のヒット曲を世に送り出している。彼の手がけた楽曲は、今なお多くのリスナーに愛されている。音楽ディレクターとしての彼の影響力は、プロデュースしたアーティストたちの成功とともに今も息づいている。

再結成と新たな活動

2000年にビーインググループを離れた小松は、2002年にヴィレッジ・シンガーズを再結成し、再びステージに立とうとする。その活動と並行しつつ「とりづかこまつ」や「鳥塚しげき＆ホットケーキ」、さらには「ダーティサーティーズ」といったいくつかのユニットでライブを行い、音楽活動を続けていく様子は、彼の音楽に対する情熱を物語っている。自身が尊敬するギタリスト、ジェームズ・バートンと同じく、フェンダー・テレキャスターを愛用するなど、実力派ギタリストとしての姿勢を見せている。

教育活動と影響

また、彼はNHKの教育番組『趣味悠々』に出演し、大人向けのエレキギター講座の講師を務めたこともあり、幅広い世代に自らの音楽を伝える活動も行っています。音楽の楽しさやギターの魅力を次世代に伝える姿勢も、小松久の大きな特徴である。

まとめ

小松久は、ヴィレッジ・シンガーズとしての活動から音楽ディレクターとしての活躍、再結成後の音楽活動まで、多角的に日本の音楽シーンに影響を与えてきた重要な人物である。彼の人生はまさに音楽そのものであり、これからのさらなる活動が期待される。

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