B.J.ライアン

B.J.ライアン（Robert Victor Ryan, Jr , 1975年12月28日 - ）は、かつてメジャーリーグベースボール（MLB）で活躍した左投左打の投手です。アメリカ合衆国ルイジアナ州ボージャーシティ出身。

シンシナティ・レッズからボルチモア・オリオールズへ

1998年のMLBドラフトでシンシナティ・レッズから17巡目指名を受けてプロ入り。翌1999年にメジャーデビューを果たしますが、すぐにボルチモア・オリオールズへトレードとなります。オリオールズでは好成績を残し、将来を期待される存在となりました。

メジャー定着、そしてクローザーへ

2000年はシーズンを通してメジャーとマイナーを行き来するものの、オールスター・フューチャーズゲームに選出されるなど、その才能は高く評価されていました。2001年にはチーム最多の61試合に登板し、メジャー初セーブも記録。2003年には76試合に登板し、防御率3.40、奪三振率11.25と、いずれもリーグトップクラスの数字をマークしました。

2004年にはさらに成績を向上させ、76試合に登板して防御率2.28、奪三振率12.62を記録。5月1日のタイガース戦では、打者に対して1球も投げずに勝利投手となる珍しい記録も達成しました。

2005年には、ホルヘ・フリオに代わって抑え投手を任されると、36セーブを挙げ、一躍オリオールズのクローザーとしてその名を轟かせました。

ブルージェイズへの移籍、そして故障

2005年オフには、当時の救援投手としては史上最高額となる5年4700万ドルでトロント・ブルージェイズへ移籍。2006年もクローザーとして38セーブ、防御率1.37と素晴らしい成績を残しましたが、2007年に左肘を痛めてトミー・ジョン手術を受け、戦線離脱を余儀なくされました。

カブスでの再起ならず、引退へ

2009年にはシカゴ・カブスとマイナー契約を結びましたが、メジャー復帰は叶わず、同年解雇。その後は現役を引退しました。

プレースタイル

スリークォーターから繰り出すツーシームとスライダーを武器に、打者を打ち取るスタイル。制球力に課題はあったものの、高い奪三振率を誇り、特に左打者に対して圧倒的な強さを見せました。クローザーとして活躍する以前は、左打者対策のリリーフとして起用されることが多かったようです。

記録
* MLBオールスターゲーム選出：2回（2005年、2006年）

B.J.ライアンは、その短い現役生活の中で、強烈な印象を残したリリーフ投手として、ファンの記憶に刻まれています。

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