B21スペシャル

B21スペシャルの概要

B21スペシャルは、日本の著名なお笑いトリオで、構成メンバーはヒロミ、デビット伊東、ミスターちんの3人です。1986年に結成され、当時のプロダクション人力舎に所属していました。このトリオは、1980年代後半から1990年代初頭にかけて活躍し、お笑い第三世代の代表的存在として知られています。現在、彼らは活動を休止しています。

結成年と来歴

B21スペシャルの結成は、アルバイト先のホストクラブでの出会いから始まりました。ヒロミがアイドル志望のデビットとミュージカル俳優を目指していたミスターちんを勧誘し、お笑いの世界への道を開きました。ヒロミの思いとして「自分一人では無理でも、ルックスの良い二人がいれば成功できる」との強い信念がありました。

結成当初は「ヒロミズだぁ」という名前で活動を開始しましたが、その後、アメリカのB-29重爆撃機になぞらえたB21スペシャルへと名を改めました。特に、師匠の星セントが名前を付けたことは大きな意味を持ちます。しかし、グループ名が混同されることもあり、長年にわたり視聴者から「B-29スペシャル」と誤解されることがありました。

B21は、その後新宿のショーパブからスタートし、次第に六本木の人気ショーパブに移籍。多くのファンの支持を受け、次第に名声を得ていくこととなります。

テレビ進出

トリオとしての本格的な活動は、横山やすしが司会をした『ザ・テレビ演芸』への出演から始まりました。ここで彼らは10週連続で勝ち上がり、チャンピオンに輝きました。中でも「六本木ステーション」というネタが評価され、今では名作となっています。

1988年には第三世代のお笑いブームが起こり、B21スペシャルはダウンタウンやウンナンと並ぶ人気トリオとなりました。レギュラー番組でも多くの出演機会に恵まれ、1990年にはゴールデン・アロー賞の芸能新人賞を受賞するなど、その名声は不動のものとなります。歌手活動にも取り組み、井上順のカバー曲であるシングル『お世話になりました』をリリースしました。

メンバー構成

• - ヒロミはリーダーでツッコミ担当。東京都八王子市出身であり、芸人としてだけでなく、多彩なライセンスを有することでも知られています。
• - デビット伊東はボケ担当で、本名は伊藤 努。元キックボクシングの世界王者の弟でもあり、彼自身もタレントや俳優、実業家として多方面で活躍しています。
• - ミスターちんはボケ担当で、大阪府出身。現在もリポーターやタレントとしてその名を知られています。

売りのスタイル

B21スペシャルのネタ作りは主にヒロミが行い、しっかりとしたボケとツッコミのバランスが特徴のトリオ漫才スタイルを確立しました。彼らのネタには、メンバー全員が女装してのパフォーマンスや、ダンスを交えたネタも多く、ショーパブの影響が色濃く残っています。加えて、全員が同じ動きをし、一人が素に戻ってツッコむスタイルを採用したりするなど、さまざまな演出が織り交ぜられています。

近年の活動

2004年以来、ライブ活動が続いていますが、メンバーの個々の活動が増えてきたため、トリオでの共演機会は減少していました。しかし、2015年に生放送の場で久々に共演し、ファンを驚かせました。その後もYouTubeでの共演動画が定期的に公開されるなど、今もなお彼らの姿を見られる機会はあります。

B21スペシャルの存在は、日本のお笑い界に多大な影響を与え、そのスタイルは後進の芸人たちにも多くの刺激を与えています。

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