BACK BEATs ＃2〜Maki Ohguro&Staff Works〜

『BACK BEATs #2 〜Maki Ohguro&Staff Works〜』は、大黒摩季がビーイングを離れた後にリリースされた、公式には認められていないベストアルバムです。このアルバムは、シングル「雪が降るまえに」（東芝EMI）と同時発売されました。

アルバムには、ビング・クロスビーの有名なクリスマスソング「White Christmas」のカバーが収録されており、これがCDとしては初の収録となりました。また、「夏が来る」「永遠の夢に向かって」「ら・ら・ら」の3曲は、ライブバージョンで収録されています。これらのライブ音源は、スタジオ録音とは異なる臨場感を味わえるのが魅力です。

特筆すべき点として、このアルバムでは、以前の作品と作詞クレジットの表記が異なっています。以前は大黒摩季単独での表記でしたが、このアルバムでは「ビーイングスタッフ・大黒摩季」という連名になっています。このクレジット表記は、ジャケット裏面でも確認でき、以降、大黒摩季が2016年にビーイングに復帰するまで、ビーイングから発売された大黒摩季のアルバムで同様の表記が用いられました。

さらに、「いちばん近くにいてね」という楽曲に関しては、作曲にも「ビーイングスタッフ」というクレジットが見られます。これは、他の大黒摩季の作品では見られない、このアルバム特有の特徴です。

しかしながら、アルバムに使用されている写真の質や、ライブ音源のテイクについては、必ずしも最良のものとは言えないという評価もあります。写真の写りが悪かったり、ライブ音源のクオリティが十分でなかったりする点が、一部のファンからは指摘されています。

収録曲については詳細なリストは割愛しますが、大黒摩季の代表的な楽曲に加え、カバー曲やライブ音源が収録されている、バラエティに富んだ内容となっています。

総じて、『BACK BEATs #2 〜Maki Ohguro&Staff Works〜』は、大黒摩季の音楽キャリアにおいて、少し異質な立ち位置にあるアルバムと言えるでしょう。公式なベストアルバムとは異なり、様々な点で特徴が見られる作品です。

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