BAD INTENTIONS

BAD INTENTIONS（バッド インテンションズ）

BAD INTENTIONSは新日本プロレスにおいて、ジャイアント・バーナードとカール・アンダーソンから成るトリオタッグチームです。彼らの活動は、タッグチームの枠を超えた数々の試合とトーナメントにおいて高い評価を受けています。

来歴

結成と初期の活動

BAD INTENTIONSは2009年4月に結成されました。この年、矢野通が中邑真輔と真壁刀義との試合に乱入し、タッグパートナーの真壁を攻撃することで、旧G・B・Hメンバーとともに新ユニット「CHAOS」を結成しました。彼らの初の大きな戦いは、5月3日のIWGPタッグ王座挑戦権を賭けた試合でしたが、当時のチャンピオンである天山広吉、小島聡組に敗れました。しかし、同年のG1 TAG LEAGUEでは全戦全勝を成し遂げ、優勝を果たしました。

三つ巴のタッグ王座抗争

2010年、BAD INTENTIONSはIWGPタッグ王座を賭けた三つ巴の抗争に突入しました。1月4日に行われた3WAYマッチでは再度挑戦しましたが、NO LIMITに敗北。この状況がきっかけで、矢野通のCHAOS追放に続いて、メンバー間の対立が激化し、抗争が始まりました。

5月3日のIWGPタッグ選手権試合3WAYマッチでは、アンダーソンが井上からピンフォールを奪われるも、その後の6月19日にイリミネーション形式での3WAYマッチで勝利し、初めてのIWGPタッグ王座を獲得しました。彼らは翌月、青義軍とNO LIMITを連続で倒し、初防衛に成功し、抗争を終息させました。

抗争後の成功

BAD INTENTIONSはその後、青義軍や日墨マッスルオーケストラ、TNAのビアマネー・インクなどと対戦し、IWGPタッグ王座の連続防衛を成功させました。彼らはこの記録を蝶野正洋・天山広吉組と同じ7回に達し、強豪タッグチームとしての地位を確立しました。2010年度のプロレス大賞では最優秀タッグチームに候補に挙がったものの、受賞には至らず、そのことが彼らの不満を引き起こしました。

タイトル獲得と防衛

6月18日、大阪大会での試合では、プロレスリング・ノアの高山善廣＆佐野巧真組の持つGHCヘビー級タッグベルトに挑んで勝利し、タッグ2冠を達成します。この試合での勝利後、バーナードはIWGPタイトルに挑戦する意向を示し、翌月19日にも防衛戦に成功しました。

しかし、2012年1月4日の東京ドーム大会で、彼らは天コジ組に敗れ、約1年7ヶ月続いたIWGPタッグ王座の座を失いました。同年の1月22日、大阪大会においてもGHCタッグ王座を失い、無冠となります。

解散とその後

2012年4月にはバーナードが新日本プロレスを離脱し、WWEに帰還したため、BAD INTENTIONSの活動は事実上終了しましたが、彼らが成し遂げた数々の歴史と成果は今でもファンの間で語り継がれています。

合体技

BAD INTENTIONSは数々の合体技でも知られています。中でも「マジックキラー」は非常に効果的で、2009年度のG1タッグリーグで彼らの全勝達成を支えました。また、「ジャイアント・ガンスタン」は、相手を空中に投げてからアンダーソンが一撃を加える技で、IWGPタッグの防衛戦で初めて披露されました。

タイトル歴

• - IWGPタッグ王座（第57代）
• - G1 TAG LEAGUE優勝（2009年）
• - GHCタッグ王座（第22代）

BAD INTENTIONSはその存在感と卓越したパフォーマンスにより、新日本プロレスの歴史に名を刻み、多くのファンに愛されたタッグチームでした。

もう一度検索