BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権は、
BSスカパー!のバラエティ番組『
BAZOOKA!!!』内で行われる、全国の高校生たちがフリースタイル
ラップで
MCバトルを繰り広げるコーナー及びイベントです。この選手権では、高校生という年齢であれば性別や国籍を問わず参加が可能です。実際に高校に通っていない中卒や高校中退者でも、高校生の年齢の範囲であれば参加することができ、留年した高校3年生も証明書を持参すれば予選の出場が認められます。
バトルの流れとルール
バトルの前には、出場するラッパーのバックグラウンドを紹介する煽りVTRが流れ、その後にフリースタイル
ラップの対戦が始まります。各ラッパーは8小節の
ラップを2ターンずつ交互に披露し、勝敗は審査員の投票によって決定されます。決勝戦では3ターンでの勝負となり、勝者は審査員の協議によって選出されます。
トーナメント方式で進行し、対戦相手は出場者が会場に入った時点で初めて知らされるシステムです。
第3回からは新たに延長戦ルールが追加され、ジャッジが“もう一回”の札を上げた場合は先攻後攻が入れ替わり、再度同じテーマの2ターンが行われます。また、決勝は観客の熱気が高まる中で行われ、その様子はテレビで生中継されることもあります。
競技の進化と大規模イベント
この選手権は、
MCバトルブームを引き起こし、後の『フリースタイルダンジョン』などの番組を生むきっかけにもなりました。初期の大会は
スタジオ収録でしたが、3回目からは
ライブハウスを舞台にした全国大会形式に進化しました。東京と大阪で予選が行われ、第一部では著名なヒップホップミュージシャンによるライブも実施されています。
約半年に一度のペースで開催されるこの選手権は、特に第10回ではオールスター戦として
日本武道館で実施され、大盛況のうちに幕を閉じました。歴代の優勝者と視聴者投票で選ばれた出場者たちが一堂に会し、約8000人の観客を魅了しました。また、第16回の開催日には令和初の選手権として注目を集め、参加者たちの熱い戦いが繰り広げられました。
終息後の再開
BAZOOKA!!!自体は
2019年8月26日に放送を終了したものの、選手権イベントはその後も継続され、2020年には第17回大会が予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響で中止に至りました。しかし
2022年、
ABEMAでのインターネット配信番組として『
BAZOOKA!!!』が復活したことで、イベントも再開を果たしています。
このように、
BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権はただの
ラップバトルを超え、若者たちの才能が日々の努力で開花する場となり、今も多くの参加者とファンに愛され続けています。