BEST AKINA メモワール

アルバム概要

『BEST AKINA メモワール』は、日本のポップミュージックの巨星、中森明菜の初のベスト・アルバムです。この作品は1983年12月21日にワーナー・パイオニア（現在のワーナーミュージック・ジャパン）からリリースされ、LPとカセットの二形態で入手可能です。

リリース情報

個々のフォーマットには、アナログレコード（LP: L-12590）、カセットテープ（CT: LKF-8090）、そして1984年からはCD（35XL-35）やスーパーディスクLP盤（SDM-15012）も追加されました。中森のLP盤の中で初めて見開きジャケット仕様が採用され、特典としてカラー・ポートレートやカレンダーが付属しています。カセットの初回生産版には、グリーンカラーのデザインが施されており、フォトカードも同封されました。

アルバムの内容

アルバムには、デビューシングル「スローモーション」から最新の「禁区」までの全6曲に加え、過去のオリジナルアルバムに収録された選りすぐりの楽曲が含まれています。この選曲作業によって、リスナーにとって中森の音楽の魅力が一層際立つ形となりました。帯コピーには「大ヒットシングル全6曲と、オリジナルアルバムからの厳選曲が揃った、明菜初のベスト・アルバム!!」と添えられ、作品の魅力が端的に表現されています。

音楽スタイルと評判

楽曲に関して、『CDジャーナル』は、当時の人気ソングライターである細野晴臣や来生たかお、南佳孝などによる楽曲が収録されていることから、アレンジメントの質が高く、聴きごたえがあると評価しています。また、歌唱スタイルも「ツッパリ」と「しっとり」の二面性があり、多様な表現がなされている点が高く評価されています。本作は中森の音楽を知る上での入門編としても理想的で、一挙両得といえる内容です。

チャート成績

リリース後、『BEST AKINA メモワール』はオリコン週間LPチャートで1984年1月9日付で初登場し、最高1位を獲得しました。さらに1984年1月30日付までの5週間連続で1位を維持し、これにより計24週に渡ってチャートインを果たしました。カセット盤もオリコンのカセットチャートにおいて最高1位を記録し、83週の長期ランクインを果たしました。CDチャートにおいても初回の週で1位となり、1984年度の年間アルバムチャートでは6位を記録しました。

収録内容

特記すべき点として、通常のシングルとは異なるバージョンが収録されているトラックも存在し、特に本アルバムおよびそれを収納したボックス・セットでのみ聴くことができます。このバージョンは、配信サービスでは「BEST AKINA メモワール Mix」として流通しています。

まとめ

『BEST AKINA メモワール』は、中森明菜のキャリアを彩る重要な一枚であり、彼女の多様性や才能が詰まった作品です。このアルバムを通じて、リスナーは中森の音楽の真髄に触れることができるでしょう。

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