BMW・4シリーズ (F32)

BMW 4シリーズ：洗練されたデザインと多彩なバリエーション

BMW 4シリーズは、ドイツの自動車メーカーBMWが2013年に発売した、3シリーズを源流とするプレミアムスポーツクーペです。クーペ、カブリオレ、そして革新的な4ドアクーペであるグランクーペという3つのボディタイプが用意され、それぞれのモデルが独自の個性を放っています。さらに、高性能モデルとしてBMW M社がチューニングを施したM4もラインナップに含まれ、幅広い顧客層のニーズに応える充実のモデル展開が特徴です。

クーペモデル (F32)：スポーティな走りとエレガントなスタイル

2012年のコンセプトモデル発表を経て、2013年に発売された4シリーズクーペは、3シリーズクーペの後継モデルとして登場しました。直列4気筒と直列6気筒ガソリンエンジン、直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載した複数のモデルが用意され、6速MTと8速ATが組み合わされました。四輪駆動モデルxDriveも設定され、高い走行性能と安定性を両立しました。発売後も継続的な改良が加えられ、エンジンは新型モジュラーエンジンへと置き換えられました。マイナーチェンジではヘッドライト、テールライト、バンパーデザインなどが刷新され、さらなる洗練が図られています。また、「M Sport Style Edge」など、数々の限定車も販売され、多くのファンを魅了しました。

カブリオレモデル (F33)：オープンエアの爽快感と快適な空間

2013年に発表された4シリーズカブリオレは、3シリーズカブリオレの後継モデルとして、リトラクタブルハードトップを採用。20秒で開閉可能な快適な機構を備え、オープンエアの爽快感とクローズド時の快適性を両立しました。クーペと同様、複数のエンジンモデルとトランスミッションが用意されました。M4カブリオレもラインナップに加わり、スポーティな走りも堪能できます。カブリオレもクーペと同様にマイナーチェンジを行い、ヘッドライト、テールライト、バンパーデザインなどが変更され、より洗練されたデザインとなっています。

グランクーペモデル (F36)：4ドアクーペの新たな境地

2014年に登場した4シリーズグランクーペは、BMWにとって6シリーズグランクーペに続く2台目の4ドアクーペモデルとなりました。クーペと同様の全長、全幅、ホイールベースを持ちながら、後席のヘッドクリアランスを確保するため全高を高く設定。伸びやかなルーフラインが特徴的な、4ドアクーペらしい優雅なデザインが採用されています。リアウインドウごと跳ね上がるトランクリッドも個性的なポイントです。ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンともに複数のモデルが設定され、xDriveモデルも選択可能でした。グランクーペも限定車が多く発売されました。「Style Edge xDrive」、「IN STYLE」、「Celebration Edition “IN STYLE”」、「StyleMeister」、「URBANISTA」、「In Style Sport」など、様々な限定車が販売され、その人気を伺い知ることができます。マイナーチェンジでは、クーペ、カブリオレと同様にデザインが変更され、さらに洗練されています。

M4 (F82/F83)：究極の走りを追求した高性能モデル

4シリーズクーペとカブリオレには、BMW M社がチューニングを施した高性能モデルM4が設定されました。パワフルなエンジンと高度なシャシー技術により、究極の走りを追求したモデルとなっています。

販売比率とまとめ

2017年のデータによると、4シリーズ全体の販売比率は、グランクーペが54%、クーペが25%、カブリオレが21%と、グランクーペが最も高い人気を誇っていました。BMW 4シリーズは、洗練されたデザイン、スポーティな走り、そして多様なバリエーションによって、高い人気を博したモデルと言えるでしょう。その歴史には、数々の限定モデルの発売も含まれ、顧客の多様なニーズに応える取り組みがうかがえます。

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