BOWシリーズ

BOWシリーズは、1976年から2010年まで、フランス映画社によって開催された上映企画です。BOWとは、「Best films Of the World」の頭文字から取られており、「世界の傑作を運ぶ」というスローガンを掲げていました。

この企画は、古典映画から新人監督の作品まで、幅広いジャンルの映画を日本に紹介することを目的としていました。その選定眼は非常に高く評価され、多くの観客に新しい映画との出会いを提供し、1980年代から1990年代にかけてのミニシアターブームを牽引する大きな原動力となりました。

BOWシリーズの作品買い付けは、主に当時のフランス映画社の社長であった柴田駿氏と、副社長の川喜多和子氏によって行われていました。お二人は、独自の視点と情熱を持って、世界中から優れた作品を選び抜き、日本に紹介しました。特に川喜多和子氏は、その卓越した才能で数多くの名作を日本に紹介し、BOWシリーズの成功に大きく貢献しました。彼女が日本上映権を獲得した最後の作品は、「ピアノ・レッスン」となりました。

上映作品リストは多岐に渡り、映画ファンにとっては、BOWシリーズで上映された作品は、高品質な映画の代名詞としても知られるようになりました。BOWシリーズは、単なる映画上映企画としてだけでなく、日本の映画文化の発展に大きく寄与した存在として、その名を刻んでいます。

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