BOXFIGHT

BOXFIGHT（ボックスファイト）とは

2010年から2012年頃にかけて日本で開催されていた格闘技イベントです。「ボクシングスタイルの格闘技」を標榜し、パンチのみを有効な攻撃手段とするルールが特徴でした。しかし、一般的なボクシングでは反則となるバックハンドブローを認めたり、「シューズ着用の自由」を認めるなど、独自のルールを採用していました。

概要

BOXFIGHTは、元プロボクサー・キックボクサーの戸田拳士氏が統括プロデューサーとなり、2010年3月19日に旗揚げを発表しました。戸田氏は、ボクシングでは西城正三氏が経営するオークラジム（現：ナカハマボクシングジム）に所属し、戸田憲士のリングネームでA級トーナメント優勝経験を持ち、キックボクシングではシルバーウルフに所属し拳士のリングネームでR.I.S.E.などに参戦していました。

2010年4月には「株式会社BOXFIGHT」を設立し、同年6月24日には元アマチュアボクシング4冠王者である正山照門氏がゼネラルマネージャーに就任しました。

選手獲得のためのトライアウトは、2010年5月9日と7月11日にモンデール銀座ホールで開催され、天田ヒロミ、高瀬大樹、須藤信充といった選手が参加しました。そして、2010年8月25日に後楽園ホールで旗揚げ戦が開催されました。

2010年12月1日の新宿FACE大会からは女子部門が創設され、JBC公認前に存在した日本女子ボクシング協会（JWBC）のリングを経験している岡田敦子とジェット・イズミの試合が組まれました。同大会の男子部門には、ボクシング元東洋太平洋ミドル級王者で世界王座挑戦歴も持つ保住直孝らが出場しました。

2011年2月12日にはワンデイトーナメントの開催が決定し、同年3月20日には第1回アマチュア大会が開催されました。アマチュアはA・B・Cの3クラスに分けて実施されました。

2012年11月24日には、金網総合格闘技イベント「GRACHAN」に試合提供を行い、「世界初の金網ボクシング」と銘打たれました。

しかし、現在は統括プロデュース兼代表であった戸田拳士氏の負債により、株式会社BOXFIGHTは倒産しています。

参加資格

BOXFIGHTへの参加資格は、15歳以上であり、格闘技ジム（フリーも可）で練習をしている者であれば、男女プロアマを問わず参加可能でした。

アマチュアAクラスはトライアウトを兼ねており、「トライアウト申請」をしていれば、試合内容によって合否判定が下され、合格となればプロフェッショナルに進むことができました。

ルール

BOXFIGHTの主なルールは以下の通りです。

攻撃はパンチのみ
ボクシングでは反則となるバックハンドブローを基本ルールで容認（2010年10月より）
3分3R（エキストララウンドあり）。アマチュア経験5戦以下かつプロ格闘技未経験者は2分3R（BOXFIGHT5より。当初は3分2R）。1勝を挙げなければ3分3Rで戦えない。
ワンデイトーナメントでは1回戦1R、準決勝2R、決勝戦3R（延長は1分）
女子は1ラウンド2分
ノックアウト勝利には「KO賞」を設け、ラウンドに応じて金額を変える

階級

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