高瀬大樹

高瀬大樹（たかせ だいじゅ、1978年3月20日 - ）は、日本の総合格闘家、キックボクサーです。

その卓越した寝技技術から「寝技アーティスト」、「影のグラップリング・キング」と称され、特に2003年にアンデウソン・シウバを三角絞めで破ったことは、格闘技ファンに大きな衝撃を与えました。

プロ格闘技デビュー

1998年6月、PRIDE.3でプロ総合格闘技デビュー。この試合で、身長204cm、体重310kgのエマニュエル・ヤーブローを圧倒し、ギブアップによる勝利を飾りました。この衝撃的なデビューは、高瀬の格闘家としてのキャリアを印象づけるものでした。

UFC参戦と苦戦

1999年にはUFCに初参戦。しかし、UFC 21でジェレミー・ホーンにTKO負けを喫し、UFC 23では山本喧一に判定負け。さらに、PANCRASEでは美濃輪育久に一本負け、ネイサン・マーコートにもKO負けと、連敗を重ねる時期もありました。

PRIDEでの活躍とアンデウソン・シウバ戦

2002年にはPRIDEへの登竜門大会「THE BEST」で1勝1敗の戦績を残し、その後、和術慧舟會東京本部を離れてJ-ROCKと契約。2003年にはPRIDE.26でアンデウソン・シウバと対戦。下馬評を覆し、得意の三角絞めで一本勝ちを収めました。しかし、その後のPRIDE武士道ではホドリゴ・グレイシー、桜井“マッハ”速人に連敗を喫しています。

その後のキャリア

2004年には、PRIDE武士道でクリス・ブレナン、カーロス・ニュートンに勝利。その後、2005年にはダニエル・アカーシオにTKO負け。2006年にはオーストラリアでの試合でヘクター・ロンバードにKO負けを喫しました。また、グラップリング大会ではカール・アモーゾに一本勝ちするも、負傷のため決勝を辞退。

キックボクシングにも挑戦し、2006年には野井翔健に判定勝ち。2007年にはプロレスデビューを果たし、鈴木みのると対戦しましたが敗北しています。

ブログと著書

2009年からは、自身のブログで「格闘界の光と影」と題した連載を開始。その裏話や独特の語り口が話題を呼び、ピーク時には1日で22万アクセスを記録しました。

2010年には初の著書『嫌われ者』を出版し、格闘家としての経験と内面を語りました。

近年の活動

2014年にはREAL 1でカルロス・トヨタにKO負け。2015年にはROAD FCでユン・ドンシクとの試合が体重超過で中止、再戦では判定負け。2016年にはシュートボクシングに初参戦。2018年にはキックボクシングルールで愛鷹亮に判定負けを喫しています。

人物像

高瀬は、桜庭和志のデザインを模倣したスパッツを着用して試合に臨んでいた時期があります。また、和術慧舟會入門前は格闘技に全く興味がなかったという意外な一面も持っています。

戦績

高瀬大樹は総合格闘技、キックボクシング、シュートボクシング、グラップリングなど幅広いジャンルで試合を行っており、その戦績は多岐にわたります。

著書

嫌われ者（2010年10月15日、イースト・プレス）

関連項目

埼玉県出身の人物一覧
男子[[総合格闘家一覧]]
男子キックボクサー一覧
PRIDE選手一覧
UFC選手一覧

外部リンク

公式ブログ
PRIDE 選手データ - Internet Archive
パンクラス 選手データ
高瀬大樹の戦績 - SHERDOG（英語）

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