BRAVE LOUVE

ブレイブルーヴ（BRAVE LOUVE）

ブレイブルーヴは、東京都府中市に本拠地を置く女子ラグビーフットボールチームです。2016年に設立され、主に7人制と15人制の両方の形式で活動しています。チームは、大学生以上のシニア、高校生世代のユース、そして中学生以下のジュニアと、幅広い年代の選手によって構成されています。東芝ブレイブルーパス東京のファミリーチームの一つとしても知られ、地域に根ざした活動を展開しています。

チーム名の「ブレイブルーヴ」は、英語で「勇敢な」を意味する“Brave”と、フランス語で「メスの狼」を指す“Louve”を組み合わせたものです。「勇敢なメスの狼」という名称には、力強く、恐れを知らず、群れで助け合うラグビーの精神が込められています。

設立の背景と歩み

ブレイブルーヴの創設は、府中ラグビースクール（現在のブレイブルーパス府中ジュニアラグビークラブ）に関わっていた保護者たちが中心となり、当時のスクール監督だった吉田峰生氏と共に、増加傾向にあった女子選手のプレー機会を確保するための受け皿が必要だと考えたことに端を発します。2016年10月、難波良紀氏（後にGMに就任）と松田努氏、そして吉田氏の3名が中心となりチームが立ち上げられました。この創設には、女子ラグビーの普及と選手育成への強い情熱がありました。

チームは設立以来、着実に歩みを進め、国内の主要な女子ラグビー大会への参加を目指しました。特に7人制ラグビーの国内最高峰リーグである「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」への挑戦は、チームの成長における大きな目標となりました。

2022年5月には、太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2022の第2戦にゲストチームとして初出場を果たしました。この経験は、チームにとって全国レベルでの戦いを肌で感じる貴重な機会となりました。

翌2023年には、ついに太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2023において、年間を通して戦うことができる「コアチーム」（上位12チーム）入りを果たしました。国内トップレベルのチームと年間を通じて対戦することは、チームの強化にとって非常に重要でしたが、残念ながらこの年の年間総合順位は13位となり、翌年のコアチーム資格を維持することはできませんでした。

チームの発展に尽力した難波良紀GMは、2023年11月8日に享年56歳で逝去されました。彼の功績を称え、同年12月9日には、東芝ブレイブルーパス東京のシーズン開幕戦の前に「Brave Louve 難波GM メモリアルイベント」が開催され、多くの関係者が彼の死を悼みました。

コアチームからの降格を受け、ブレイブルーヴは2024年の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ昇格大会に出場しました。再びトップリーグへの復帰を目指しましたが、惜しくも2位となり、昇格を逃しました。

主な戦績

チームはこれまでに、様々な大会で好成績を収めています。

シニア

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ
2022年 第2戦：ゲスト参加、14位（全16チーム中）
2023年：年間総合13位（全16チーム中）、コアチーム残留ならず
2024年 昇格大会：2位
Regional Women’s Sevens
2023年：2位
Capital women's sevens series
2022年：優勝

ユース

サニックスワールドラグビーユース交流大会
2022年：準優勝
第6回関東U18女子セブンズラグビーフットボール大会
優勝

日本代表選手

ブレイブルーヴからは、女子日本代表として国際舞台で活躍する選手も輩出しています。

安尾琴乃 選手
安藤菜緒 選手

両選手は、2023年に開催された女子ラグビーの国際大会「WXV2023」に出場し、日本代表“サクラフィフティーン”の一員として世界の強豪と戦いました。

ブレイブルーヴは、今後も地域に根差した活動を続けながら、選手の育成とチームの強化に励み、再び国内トップレベルの舞台で活躍することを目指しています。

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