BricsCAD

BricsCAD（ブリックスキャド）について

BricsCADは、ベルギーに本社を置くBricsys NV.が開発したCADソフトウェアです。2002年に開発が開始され、2004年に最初のバージョンがリリースされました。このソフトウェアは、AutoCADで広く使われているDWGファイル形式との互換性を保ちつつ、2次元および3次元のCADモデリング機能に加え、BIM（Building Information Modeling）モデリングや機械設計に対応した機能も搭載しています。

2018年、Bricsys NV.はスウェーデンのヘキサゴングループの一員となりました。日本国内ではBricsys Japanとして事業を展開しています。また、Bricsys NV.はOpen Design Allianceのメンバーであり、buildingSMART Internationalのコンソーシアムにも2016年12月から参加しています。

BricsCADのエディション

BricsCADには、さまざまなニーズに対応するための複数のエディションが存在します。2023年現在、BricsCAD Proを基準として、以下の5つのエディションが提供されています。

Pro: BricsCADの基準となるエディションです。2D/3DのCADモデリング機能を備えています。
Lite: 2D作図に特化したエディションで、Pro版から3Dモデリング、土木・測量、点群などの機能を削減し、より低価格で提供されています。
Mechanical: 機械製造業向けに、メカニカルツールセットを追加したエディションです。機械設計と製図の作業を効率化する機能が充実しています。
BIM: 建設業界向けに、BIMツールセットを追加したエディションです。Industry Foundation Classes（IFC）形式に対応しており、BIMモデルの作成や共有をサポートします。
Ultimate: MechanicalとBIMのすべての機能を統合した最上位エディションです。幅広い分野での設計ニーズに対応できます。

BricsCAD Shape

BricsCAD Shapeは、2018年1月にリリースされた無料のコンセプトモデリングツールです。簡単な操作で3Dモデルを作成できるため、初期段階のアイデア検討に役立ちます。

関連情報

BricsCADに関連する技術や規格について、以下のような項目があります。

CAD: Computer-Aided Designの略で、コンピュータを用いた設計を指します。
BIM: Building Information Modelingの略で、建築物の3次元モデルをベースとした設計、施工、維持管理のプロセスを指します。
DWG: オートデスク社のAutoCADで広く使われているファイル形式です。
Industry Foundation Classes: BIMソフトウェア間でデータ交換を行うための国際標準規格です。

外部リンク

以下は、BricsCADに関する公式サイトや関連サイトへのリンクです。

公式サイト:
Bricsys - 英語版サイト
Bricsys Ja-JP - 日本語版サイト
ヘルプ:
ヘルプ プロダクト・ドキュメンテーション - 日本語化可能
ヘルプ フォーラム - 英語
学習 - 英語
国内代理店:
bj-soft.jp - 図研アルファテックのBricsCADの紹介特設サイト
IT-EXchange - IT-EXchange (SB C&Sが運営) のサイト
ソーシャルメディア:
Bricsys (@Bricsys) - X（旧Twitter）
BricsCAD Japan (@BricsysJapan) - X（旧Twitter）
Bricsys - YouTubeチャンネル
Bricsys Japan - YouTubeチャンネル
その他
note - BricsCAD (Bricsys) の中の人によるnote (配信サイト)の記事

BricsCADは、AutoCADの代替CADとしてだけでなく、BIMや機械設計の分野でも幅広く活用できるソフトウェアです。DWG互換性を保ちながら、高度なモデリング機能を提供し、多様な産業ニーズに応えます。

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