石川次郎

石川 次郎（いしかわ じろう）の経歴と業績

石川次郎は1941年7月5日、東京都に生まれました。彼は7人兄弟の末っ子であり、6人の姉を持っています。戦後間もない時期に父を失い、母に育てられました。彼の初期の教育は杉並区立高井戸中学校で行われ、そこで美術部に所属し、絵描きとしての道を志望しました。

高校受験では第1志望の東京都立西高等学校に不合格となり、最終的に東京都立富士高等学校に進学します。大学には早稲田大学に進学し、同時期に平凡出版の創設者である清水達夫と知り合いました。清水の娘と同級生だったことがきっかけで、二人は意気投合し、清水から早稲田大学在学中に企画の相談を受ける関係になります。

1964年に大学を卒業した後、石川は旅行代理店に就職しましたが、2年後に辞めて平凡出版に転職しました。そこで『平凡パンチ』の編集を担当し、編集者としての道を本格的に歩み始めます。1973年には異動を契機に退職し、同時期に退職した木滑良久とともに『週刊読売』の特集などの企画を手がけて、新しい男性向けファッション雑誌の構想を練ります。

1975年、清水が平凡出版の社長に就任した後、再び同社へと戻り、1976年に『POPEYE』を創刊しました。この雑誌は、ファッションやライフスタイルをテーマにした若者向けのもので、多くの支持を受けました。その後、石川は木滑と共に1980年に『BRUTUS』、1986年に『ターザン』、1989年に『GULLIVER』を次々と創刊し、いずれも編集長として活躍しました。

1993年には再度平凡出版を退職し、編集プロダクション「JI inc.」を設立しました。1994年から2002年までの間、テレビ朝日の深夜番組『トゥナイト2』のキャスターとしても知られます。この番組では、様々な話題を扱い、視聴者との距離感を縮める役割を果たしました。また、彼はラジオ番組『コサキン』で「夜更かしエスキモー」としても親しまれました。

石川次郎はその編集者としての手腕に加え、メディア出演を通じて多面的な活躍をする人物となり、業界内外から高い評価を受けています。彼の影響力は今なお色あせることなく、数多くの雑誌の背後には石川のアイデアやセンスが光っています。彼の存在は、メディア界における重要な一ページとして刻まれています。

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