BUDDHA BRAND

BUDDHA BRAND（ブッダブランド）

日本のヒップホップシーンにおいて、その名を知らない者はいないであろう伝説的ユニット、BUDDHA BRAND（ブッダブランド）。1989年の結成から今日に至るまで、日本のヒップホップシーンに多大な影響を与え続けている。

ユニットの歴史

BUDDHA BRANDは、1989年にニューヨークで出会ったCQ、DJ MASTERKEY、そしてDEV LARGE、NIPPSによって結成された。当初は「うわさのチャンネル」というグループ名で活動していたが、1990年にBUDDHA BRANDに改名し、本格的な活動を開始。1995年に帰国後、1996年にcutting edgeからシングル「人間発電所」でメジャーデビューを果たした。

1990年代後半には、「さんピンCAMP」などのヒップホップイベントに出演し、その存在感を確立。DEV LARGEは、LAMP EYEの「証言」のMCとしても参加するなど、シーンの重要人物として活躍した。また、1997年には、トヨタ自動車「ハイラックス ピックアップ」のCMソングに「天運我に有り（撃つ用意）」が起用され、メンバー自身もCMに出演し、幅広い層に認知されるようになった。

2000年代に入ると、メンバーはソロ活動や客演が中心となり、グループとしての活動は休止状態となる。しかし、2005年には、MC3名（DEV LARGE、CQ、NIPPS）によってILLMATIC BUDDHA MC'Sが結成され、新たな動きを見せた。2015年には、リーダーであるDEV LARGEが急逝するという悲劇に見舞われるも、2019年に再始動を発表し、新たなアルバムをリリース。

メンバー

DEV LARGE（デヴラージ）
本名：今 秀明（こん ひであき）
リーダーであり、全てのプロデュースとトラックメイキングを担当。
2005年以降は、D.L名義で活動。
2015年5月4日に急逝。
CQ（シーキュー）
本名：平栗 隆（ひらぐり たかし）
1998年以降は、主にキエるマキュウのメンバーとして活動。
NIPPS（ニップス）
本名：木村 秀己（きむら ひでみ）
2007年以降は、TETRAD THE GANG OF FOUR、The Sexorcistのメンバーとして活動。
DJ MASTERKEY（ディージェイ・マスターキー）
本名：矢沢 正樹（やざわ まさき）
グループのDJ担当。

音楽性と特徴

BUDDHA BRANDの音楽性は、90年代のヒップホップ黄金期を彷彿とさせる、重厚なトラックと、3MCの個性が際立つラップが特徴。DEV LARGEによるサンプリングを多用したトラックは、独特のグルーヴを生み出し、その後の日本のヒップホップシーンに多大な影響を与えた。また、メンバーそれぞれのソロ活動も、BUDDHA BRANDの音楽性を豊かにする要素となっている。

ディスコグラフィー

シングル

人間発電所（1996年）
黒船（1996年）
ブッダの休日（1997年）
天運我に有り（撃つ用意）（1997年）

アルバム

病める無限のブッダの世界 〜BEST OF THE BEST（金字塔）〜（2000年）
これがブッダブランド!（2019年）

アナログ

Funky Methodist / ILLSON（1995年）
人間発電所 (ORIGINAL '95 VINYL VERSION)（1995年）
Funky Methodist （1997年）
ブッダの休日（1998年）
REMIX (KRUSH GROOVE4)（1998年）
DON'T TEST DA MASTER（1999年）
HI-JACK（1999年）
RETURN OF THE BUDDHA BROS.（1999年）
人間発電所 (CLASSIC MIX) / 大怪我3000（1999年）
Codeな会話（2019年）
PUNCH (仮)（2019年）
Kushokan（2019年）
これがブッダブランド!（2020年）

その他

加藤ミリヤ「夜空」（2004年） - 「人間発電所」をサンプリング

ILLMATIC BUDDHA MC'S

2005年には、DEV LARGE、CQ、NIPPSの3MCによって、ILLMATIC BUDDHA MC'Sが結成。アメリカのヒップホップグループ、ウルトラ・マグネティック・MC'Sのカバー「Bait 2005」などをリリース。2006年には、スチャダラパーとのスプリットシングル「TOP OF TOKYO/TT2 オワリのうた」を発表。ILLMATIC BUDDHA MC'Sによる「TOP OF TOKYO」は、アニメ『TOKYO TRIBE2』の主題歌に起用された。

まとめ

BUDDHA BRANDは、日本のヒップホップシーンに多大な影響を与え続けている、まさに伝説的なユニットである。メンバーそれぞれの個性と音楽性が融合し、唯一無二のサウンドを生み出している。その活動は、日本のヒップホップシーンの歴史を語る上で欠かせない。

外部リンク

BUDDHA BRAND OFFICIAL WEBSITE
Buddha Mafia Radio Show (Facebook)
デｴｨェル (@dlakabobojames) - X（旧Twitter）
Cqator (@Cqator) - X（旧Twitter）
demikimura (@midorino5honyub) - X（旧Twitter）
DJ MASTERKEY (@realdjmasterkey) - X（旧Twitter）

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