BUTTERFLY (L'Arc〜en〜Cielのアルバム)

アルバム『BUTTERFLY』概要

『BUTTERFLY』は、日本のロックバンド、L'Arc〜en〜Cielが2012年にリリースした12作目のスタジオアルバムであり、約4年3ヶ月の間隔を経ての新作です。アルバムはL'Arc〜en〜Cielの活動20周年を記念した作品でもあり、多様な音楽的要素が織り交ぜられています。

リリースと収録曲

リリース日は2012年2月8日で、先行してシングルが発表された楽曲が7曲含まれたこのアルバムは、全11曲から構成されています。主なシングルには「GOOD LUCK MY WAY」「X X X」「CHASE」といった人気曲があり、過去の作品からは「DRINK IT DOWN」「NEXUS 4」「SHINE」「BLESS」といったトラックも収録されています。このため、アルバム全体の親しみやすさが感じられる一方で、新たな曲を求めるリスナーにとっては物足りなさもあるかもしれません。

アルバムのマスタリングはエディ・シュレイヤーが担当し、音質の完成度も高い。tetsuyaはこのアルバムにかけた思いや制作過程について、シングル曲の制作とアルバムの録音が並行して行われたことを語っています。

音楽的背景

バンドは2008年のライヴツアー後、メンバーのソロ活動や他のプロジェクトを行っていたのですが、2010年から再びL'Arc〜en〜Cielとしての活動に注力し始めました。これにより、アルバム『BUTTERFLY』の制作が始まったのです。このアルバムは、曲ごとのレコーディングに長期間を要し、各メンバーが自らの音楽的アプローチを追求する中で、多様性に富んだ楽曲が仕上がりました。

hydeはシングル曲において自分の探求を進めつつも、このアルバムを通じて次世代へ向けたメッセージを発信したいと考えていました。また、楽曲のバリエーションについても、永続するL'Arc〜en〜Cielのアイデンティティを感じさせつつ、新しい挑戦を試みています。

特徴と評価

本作は個々の楽曲が独立した印象を持ちながらも、全体としては一つの大きな作品としての完成度を誇ります。それぞれの音楽的スタイル、繊細な歌詞、およびリズムの多様性が評価され、特にシングル曲は多くのリスナーに親しまれています。

このアルバムのジャケットデザインやプロモーションも評価の一因となっており、注目を集めました。また、海外でもリリースされ、日本の音楽の魅力を示す重要な作品として位置づけられています。

ライヴ活動を通じたさらなる展開

『BUTTERFLY』をリリース後、バンドはライヴツアー「WORLD TOUR 2012」を行い、各地で新曲を披露することでファンとの交流を深めました。特にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでの公演は、日本人アーティストとして初めての単独公演となり、特別な意義を持つものでした。

このように、L'Arc〜en〜Cielの『BUTTERFLY』は、深いメッセージ性と多様な音楽性を兼ね備えた作品であり、バンドの新たな時代を切り開くアルバムとして、多くのファンや批評家から高く評価されています。

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