BlackBerry Bold 9900とは？意味をやさしく解説

BlackBerry Bold 9900について

BlackBerry Bold 9900は、カナダの携帯電話メーカーであるリサーチ・イン・モーション（RIM）社が開発したBlackBerryシリーズのスマートフォンです。HSPAに対応した最上位機種として、ビジネスユーザーを中心に世界中で利用されました。日本では、NTTドコモから「docomo NEXT series」の端末として提供され、BlackBerryシリーズの中でも特に人気を集めました。

デザインと特徴

Boldシリーズの後継機種として、2011年6月に発売されたBlackBerry Bold 9780の後継機にあたります。BlackBerryの伝統的なストレート型デザインと全面QWERTYキーボードを継承しつつ、BlackBerry Bold 9780よりも一回り大きく、BlackBerry Bold 9000に近い外観となりました。背面には、従来の革張りではなくカーボンファイバー素材のカバーを採用し、デザインの刷新が図られました。

OSと性能

OSにはBlackBerry OS 7.1が採用され、インターフェースが刷新されたほか、フルタッチパネルディスプレイが搭載されました。また、加速度センサーやデジタルコンパスにも対応し、操作性が向上しています。CPUには、Android端末にも多く搭載されているSnapdragonシリーズのMSM8655（1.2GHz）が採用され、処理速度が大幅に向上しました。特にブラウザの速度は、BlackBerry Bold 9780と比較して飛躍的に向上したとされています。

日本での展開

日本では、NTTドコモからリリースされ、BlackBerryシリーズとしては初のFOMAハイスピード（下り14Mbps/上り5.7Mbps）に対応しました。Wi-Fi テザリング、dメニュー、エリアメール（緊急地震速報）などの機能も搭載されています。また、BlackBerry Internet ServiceやBlackBerry Enterprise Serviceのオプションを利用することで、企業グループウェアとの同期や、プロバイダメール、Webメールのプッシュ受信が可能になります。spモードメールも利用可能でした。

その他

入力言語や表示言語は、日本語のほか、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語、中国語、韓国語などに対応しており、グローバルな利用を想定した設計となっています。赤外線通信やおサイフケータイは搭載されていませんが、NFCを搭載しており、一部の決済サービスや情報交換に利用できます。また、BlackBerry App Worldを通じて、さまざまなアプリケーションを追加することが可能です。

NTTドコモにおける最後のBlackBerry

この機種以降、NTTドコモからBlackBerryの新機種がリリースされることはなく、BlackBerry Bold 9900はNTTドコモ版の最後のBlackBerryとなりました。BlackBerryが日本市場から撤退するにつれて、NTTドコモもBlackBerry関連のサービスを終了しました。

アプリケーション

BlackBerry Bold 9900には、メーラー、ブラウザ、カレンダー、メッセンジャー、アドレス帳、Twitter、Facebookなどのアプリケーションがプリインストールされています。また、BlackBerry App Worldを通じて、さまざまなアプリケーションを追加することもできます。

主な機能

フルQWERTYキーボード
フルタッチパネルディスプレイ
BlackBerry OS 7.1
HSPA対応
FOMAハイスピード対応
Wi-Fi テザリング
NFC

歴史

2011年10月18日：NTTドコモより発表
2012年 3月27日：事前予約開始
2012年 3月30日：発売開始
2012年 8月1日：新色「Pure White」を追加発表
2012年 9月5日：「Pure White」発売開始
2013年 12月11日：最終販売を終了
2015年11月30日：NTTドコモにおけるブラックベリーサービスの新規申込み受付終了
2017年3月31日：NTTドコモにおけるブラックベリーサービスのサービス提供終了

外部リンク

docomo NEXT series BlackBerry Bold 9900|NTTドコモ|製品
* スマートフォン BlackBerry Bold 9900|リサーチ・イン・モーション

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