Blue Velvet

シングル「Blue Velvet」について

工藤静香が1997年5月28日にリリースしたシングル「Blue Velvet」は、彼女の29枚目の作品であり、ポニーキャニオンから発売されました。この楽曲は、フジテレビ系アニメ『ドラゴンボールGT』の第3期のエンディングテーマとして採用され、特に第42話から第50話までの間に使用されました。このタイアップのために、初めの歌詞は一部変更されることとなり、アニメとのより良い融合を図りました。

工藤静香にとっては、アニメとのタイアップが付く初めてのソロ曲であり、彼女自身も長年の「ドラゴンボール」ファンであったため、特に思い入れの強い楽曲です。その前の1991年頃には、原作者である鳥山明から直接贈られたイラスト付きのサイン色紙を持ちながら、孫悟空やフリーザのフィギュアに囲まれた写真が、ザテレビジョン誌に掲載されたことも話題になりました。

「Blue Velvet」は、カラオケの人気曲としても認知されており、オリコン週間カラオケランキングでは見事に1位を獲得しました。また、海外ではカタルーニャ語版が制作されるなど、国際的にもその影響を拡げていきました。さらに工藤は、『ドラゴンボールGT』の主題歌を担当したアーティストの中で、ビーイング系に属していない唯一の歌手でもあります。

シングルのジャケットには、下着を身に着けない大胆な衣装で撮影された工藤が登場しており、発売当時のインタビューでは、最初は下着を着けていたが、それが逆にいやらしく思えたため、変更したというエピソードが語られています。また、ジャケットの裏面には、アニメの主人公である孫悟空が描かれた特製シートが添付されるという遊び心もみられます。

パフォーマンス時には、革の張っていないタンバリンを持ち歌うスタイルを工藤自身が思いつき、2007年に開催されたソロデビュー20周年記念のコンサートでは、飯島直子から贈られたタンバリンを使用して披露しました。

この楽曲は、工藤のアルバムの他にも、ポニーキャニオンから発売されたアニメソング集『アニソン・ヒッツ! 〜歌えるアニメソング集〜』にも収録されています。このアルバムには、工藤がかつて所属していたグループ「うしろ髪ひかれ隊」の「ほらね、春が来た」も収録されており、多様なアーティストの作品と共に楽しめます。

2013年には、倖田來未によるカバーがリリースされ、2022年には工藤のデビュー35周年を記念したセルフカバーアルバムの一環として「Blue Velvet〜35周年記念ヴァージョン〜」のミュージックビデオが公開されました。これにより、今なお多くのファンに愛され続ける楽曲であることが伺えます。

収録曲

• - Blue Velvet（3:53）

作詞：愛絵理 / 作曲・編曲：はたけ

• - Break（4:55）

作詞：愛絵理 / 作曲：谷本新 / 編曲：松浦晃久

• - Blue Velvet（less vocal）

収録アルバム

• - Blue Velvet
• - I'm not（13thアルバム）
• - ミレニアム・ベスト
• - Shizuka Kudo 20th Anniversary the Best
• - ドラゴンボール 神 BEST
• - Break
• - 20th Anniversary B-side collection

カバー

• - Blue Velvet

鬼頭明里が2022年12月21日に発売した配信限定シングル『Blue Velvet from CrosSing』に収録。
カバーソングプロジェクト『CrosSing - Music＆Voice-』関連曲としてリリースされました。

関連項目

• - 工藤静香「Blue」三部作

- Blue Rose（1994年）
- Blue Zone（1999年）

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