BlueGriffon

BlueGriffon（ブルーグリフォン）は、ウェブページの作成を支援するWebオーサリングツールとして、かつて広く利用されていました。特徴的なのは、WYSIWYG（What You See Is What You Get）方式を採用している点で、ユーザーはウェブページの見た目を直接編集しながら、HTMLコードを意識せずにページを作成できました。このツールは自由ソフトウェアとして提供され、無料で利用できたことも、広く普及した要因の一つです。

概要

BlueGriffonは、MozillaのGeckoエンジンをベースにしており、HTML5やCSS3といった最新のWeb標準技術に準拠していました。これにより、現代的なウェブページの作成が可能でした。GeckoエンジンをベースにしたWebオーサリングツールとしては、Mozilla Composerやその派生版であるNvu、KompoZerなどが存在しますが、BlueGriffonはこれらのツールからさらに派生したソフトウェアという位置づけになります。開発の経緯については、公式サイトに掲載されているDaniel Glazman氏のメッセージや、Nvu、KompoZerの項目を参照することで、より深く理解することができます。

初期の段階では、2008年10月13日にWindows版のマイナーバージョンがリリースされ、XULRunner 1.9.1b1preが同梱されていました。2011年5月11日には、初の正式版となる1.0が公開され、ユーザーインターフェースを日本語表示に切り替える機能も搭載されました。

しかしながら、BlueGriffonの開発は2019年10月14日にリリースされたバージョン3.1以降、中断されていました。その後、2024年3月には、開発終了が正式に宣言され、惜しまれつつもその歴史に幕を閉じました。

機能

BlueGriffonには、以下のような機能が搭載されていました。

テンプレートマネージャー
登録されたテンプレートを管理し、ウェブページの作成に利用できる機能です。これにより、効率的なページ作成が可能でした。

関連項目

HTML5
Nvu
KompoZer
Mozilla
Mozilla Composer
Mozilla Firefox

外部リンク

BlueGriffon 公式サイト （英語）
開発者 公式ブログ （フランス語）

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