Body Feels EXIT

Body Feels EXIT

『Body Feels EXIT』は、日本の元女性歌手、安室奈美恵の3枚目のシングルであり、初めて小室哲哉によってプロデュースされた楽曲です。このシングルは1995年10月25日に、当時の東芝EMIからavex traxへ移籍後、初めてリリースされた物で、安室のキャリアにおける重要な転換点となっています。

この楽曲は、人気ダンスグループSUPER MONKEY'S（現在はMAX）をバックダンサーに迎え、安室と共にパフォーマンスされました。安室自身もさまざまな場面で「私たちのニューシングル」と宣伝しており、事実上「安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S」の形で展開されました。また、安室が出演したタイトーの家庭用通信カラオケ『X-55』のテレビCMソングとしても知られています。

小室プロデュース以前、安室は洋楽のカバー曲を中心としたヒットを繰り出していましたが、このプロデュースにより、アイドルとしてのイメージからステップアップし、より本格的なアーティストへと変貌しました。その背景には、元・dosのKABA（現在はKABA.ちゃん）が振付を担当したことも大きく影響しています。KABAは「曲に合わせた振り付けが安室にすぐに覚えてもらえるような作りにした」と振り返っており、彼女の能力の高さを称賛しています。

安室はこの楽曲のデモテープを初めて聞いたとき、「小室さんがアコースティック・ギターを弾きながら歌っている内容が理解できず、どんな風に歌えばいいかわからなかった」と語っています。ただし、いざ歌ってみると、その歌いやすさに驚いたとも述べています。このようなエピソードは、安室がいかに本音で音楽に向き合っていたかを示しています。

デモテープは1995年8月に完成し、その直後に行われたライブ『avex dance Matrix '95 TK DANCE CAMP』で初披露されました。歌詞や振付は本番の前日や当日の完成という急ピッチなスケジュールで進み、KABAはその際の苦労を語っており、楽曲自体の完成度を高めていく過程が伺えます。

『Body Feels EXIT』は、オリコンでの売り上げが累計88.2万枚に達し、シングルとしての成功を収めました。また、収録曲の一部は、さまざまなバージョンのミックスが用意されており、多様なリスニング体験を提供しています。

チャートとリリース

本作は1995年の年間のカラオケリクエスト回数で16位、CDTVの年間総合ランキングで49位にランクインしました。このような記録は、安室の音楽がいかに多くの人々に受け入れられたかを証明しています。

楽曲の人気は、全日本GT選手権を題材にしたレースゲーム『JGTC -ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP-』のバックグラウンドミュージックとしても頻繁に使用されていました。これにより、楽曲の認知度が一層高まりました。

収録内容

シングルとしてリリースされた『Body Feels EXIT』には、オリジナルミックスやX-TENDEDミックス、FKBミックスなど多様なバージョンが含まれており、アナログ盤でも多様な曲調が楽しめるように工夫されています。また、2017年には「Body Feels EXIT (New Recording Ver.)」として再録音されたバージョンが配信され、安室の音楽キャリアの集大成ともいえる内容となりました。

このように、『Body Feels EXIT』は安室奈美恵の音楽史において特別な位置を占める作品であり、彼女の成長と変化を象徴する重要な楽曲です。

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