Boo (プログラミング言語)

Booは、オブジェクト指向プログラミングを基盤とし、静的型付けを採用したプログラミング言語です。Microsoftの.NET FrameworkやMonoといった共通言語基盤上で動作し、Unicodeによる多言語対応や国際化、地域化をサポートしています。ウェブアプリケーション開発にも利用でき、Pythonにインスパイアされた明確で簡潔な文法構造が特徴です。

この言語の設計においては、拡張性が重視されており、開発者は言語自体やコンパイラを柔軟にカスタマイズできます。Booには、開発効率を向上させるための多様な高度な機能が組み込まれています。例えば、型推論機能は、変数の型を明示的に宣言する必要性を減らし、コードを簡潔に保つことができます。ジェネレータは、大規模なデータセットを扱う際にメモリ使用量を削減し、効率的な処理を可能にします。また、多重ディスパッチは、引数の型に応じて異なる関数を呼び出すことができ、コードの柔軟性と再利用性を高めます。さらに、ダックタイピングの利点を活かしつつ、マクロ機能や真のクロージャ、カリー化、第一級関数などの強力な機能が利用可能です。

Boo言語は2003年から活発に開発が行われており、その処理系は自由ソフトウェアとして、MITライセンスおよびBSDライセンスの下で配布されています。そのため、開発者は無償でこの言語を利用し、プロジェクトに組み込むことができます。また、マイクロソフトの.NET Frameworkだけでなく、オープンソースの.NET実装であるMonoでも動作するため、異なるプラットフォーム間での移植性も確保されています。オープンソースの統合開発環境であるSharpDevelopやMonoDevelopは、Boo言語による開発を標準でサポートしており、開発者はこれらのツールを活用して効率的にBoo言語でアプリケーションを開発できます。

以下は、Boo言語のサンプルコードです。

Hello world|Hello_worldプログラム

boo
print "Hello, World!"

フィボナッチ数列生成関数

boo
def fib(n as int) as (int):
if n <= 1:
return n
else:
return fib(n - 1) + fib(n - 2)

print fib(10)

関連項目

• - Fantom
• - Groovy
• - IronPython
• - IronRuby
• - Nemerle
• - REBOL
• - プログラミング言語

参照

Boo言語 公式ウェブサイト
BooLangStudio VSIP for Visual Studio 2008
#develop free IDE for C#, VB.NET and Boo projects on Microsoft's .NET platform
Boo syntax highlighting for Visual Studio 2010
Mython

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