Breezing

『Breezing/KYOKO III』について



小泉今日子の3枚目のオリジナルアルバム『Breezing/KYOKO III』は、1983年7月5日にリリースされました。このアルバムは、彼女の音楽キャリアにおいて重要な作品となり、収録された楽曲の数々は彼女の成長と音楽的な進化を象徴しています。「キョンキョンの前では、そよ風も踊りだす!!!」というキャッチコピーが印象的な本アルバムは、彼女の魅力を余すところなく伝えています。

本作には、シングル春風の誘惑」や「まっ赤な女の子」のアルバムバージョンが収録されており、当時の人気とトレンドを反映した楽曲が並びます。特に「まっ赤な女の子」では、プロデューサーが髙橋隆から田村充義に交代したことで、小泉にとって音楽制作に対する自由度が高まり、彼女の好みであったシャネルズや横浜銀蝿のスタイルが取り入れられるようになりました。これによって、彼女の個性が曲作りにますます反映されることになりました。

アルバムはLPレコードおよびカセットとしてリリースされ、A面は「Girl Side」、B面は「Lady Side」というテーマで構成されています。小泉は振り返って「アルバムはこうやって作るんだと思いました。大人っぽい歌を歌えるのがうれしくて」と語っており、音楽的表現の幅を広げたことが伺えます。この作品を通じて、彼女の声や歌唱力がより成熟し、大人の女性としての魅力を発揮しています。

2007年には、「春風の誘惑」のB面曲「真夜中のレッスン」と「まっ赤な女の子」のB面曲「午後のヒルサイドテラス」を追加収録した『Breezing+2』がデジタルリマスター音源でリリースされました。この新たなリリースは、既存の曲に新しい息吹を吹き込み、ファンにとっても嬉しいニュースとなりました。

収録曲一覧


アルバムに収められた楽曲には、以下のものがあります:
  • - 「まっ赤な女の子」 - 5thシングルのA面曲で、アルバムバージョンとしてイントロが異なります。
  • - 「Candy Kiss」
  • - 「だから抱きしめて」
  • - 「Happy Birthday」
  • - 「ときめきたいの」
  • - 「春風の誘惑」 - 4thシングルのA面曲。
  • - 「愛なき世代」
  • - 「夢見る年頃」
  • - 「雨の海岸通り」
  • - 「Kiss Me Please」

ボーナストラックとしては、

このように、『Breezing/KYOKO III』は小泉今日子にとっての重要なアルバムであり、彼女の音楽キャリアにおける大切な一歩となりました。彼女の音楽と歌唱スタイルがどのように進化していったのかを知る上で、多くのファンにとって大きな意義を持つ作品です。

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