BugBrowser

BugBrowserは、Internet Explorerのコンポーネントを基盤としたタブブラウザで、かつて多くのユーザーに利用されていました。頻繁なバージョンアップが行われていましたが、2007年12月以降、開発環境の事情により更新が停止しています。

主な特徴

タブブラウズ機能:
Webページやローカルファイルなどを、上部と左側に配置されたタブで切り替え表示できます。左側のタブには、ドキュメント、お気に入り、ごみ箱、履歴が割り当てられ、フローティングツリーで詳細な内容を確認できます。
検索機能:
Google、Yahoo!、infoseek、goo、Excite、Amazonなどの検索エンジンを標準で搭載。ページ上の文字列を選択して直接検索も可能です。
リンク先URLの抽出・送出機能:
クリップボードにコピーされたURLを自動で開く機能や、閲覧中のページからURLを抽出してクリップボードやファイルに出力する機能があります。特定の拡張子を持つURLのみを抽出するフィルターも利用可能です。
起動時OpenURL機能:
ブラウザ起動時に自動的に開くページをURLで指定できます。よく閲覧するページを登録しておくと便利です。
オートメーションサーバ機能:
スクリプトや他のアプリケーションからブラウザの動作を制御できます。VBScript、JScript、VB、Delphi、C++などの言語が利用可能で、.NETスクリプトも使用できます。この機能を利用することで、ブラウザの初期設定やページ閲覧作業の自動化が可能です。ただし、管理者権限で実行する必要があります。
使用プロキシサーバの複数設定機能:
複数のプロキシサーバを登録し、ランダムに選択したり、一定時間ごとに切り替えたりできます。これにより、閲覧経路を特定されにくくする効果が期待できます。
セキュリティ:
特定のURLやページタイトルを持つページを強制的に閉じる機能があります。広告やポップアップウィンドウの表示を抑制するのに役立ちます。ワイルドカードによるURL指定も可能です。

オートメーションサーバ機能の注意点

オートメーションサーバ機能は便利な一方で、セキュリティ上のリスクも伴います。悪意のあるサイトに仕込まれたスクリプトによって、ブラウザが操作される可能性があります。そのため、信頼できないサイトを閲覧する際には、オートメーションサーバ機能を無効にするか、非搭載版を使用することを推奨します。

B6Xについて

BugBrowserの開発者により、2009年2月1日に新しいウェブブラウザ「B6X」の開発が発表されました。このブラウザはBugBrowserの後継となるもので、開発コード名がそのまま正式名称となっています。

その他

BugBrowserは、独自の機能と柔軟なカスタマイズ性で、多くのユーザーに支持されていました。しかし、開発環境の変化により更新が停止しており、現在は入手が困難となっています。

参考資料

BugBrowser 5.30.2版および5.5.2版の添付文書
EG6+ EXPRESS（外部リンク）

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