C★NOVELS

C★NOVELSの概要

C★NOVELS（シーノベルス、C★N、CN）は、中央公論新社によって発行される新書レーベルで、1982年11月に創刊されました。毎月25日を基本に新作をリリースしていますが、稀に異なる発売日も存在します。カバーの背面上部には特徴的な黒猫のイラストが配置されており、このデザインは公式サイトでも見ることができます。

ジャンルと作品

C★NOVELSでは、様々なジャンルが取り扱われており、特にミステリーやサスペンス、架空戦記に注力しています。初期の代表作としては、檜山良昭の『ポンパドール侯爵夫人殺人事件』、赤川次郎の『静かなる良人』が挙げられ、続いて内田康夫の『盲目のピアニスト』や中津文彦の『遠眼鏡の中の女』などが出版されています。1980年代から90年代にかけては、様々な著者による作品が次々と登場し、人気を博しました。さらに1993年にはC★NOVELSファンタジア（CN-Fantasia）が設立され、茅田砂胡の『放浪の戦士』など、多くのファンタジー作品が発表されるようになりました。

また、C★NOVELSの作品は単行本からノベルス化され、C★NOVELS Bibliotheque（CN-Biblio）としても展開されています。京極夏彦の『巷説百物語』や森博嗣の『スカイ・クロラ』など、多岐にわたる作品が出版されています。さらに、小説をコミック化したCNコミックスも存在し、鈴木理華の『クラッシュ・ブレイズ コミック・バージョン』や藤井英俊の『聖刻群龍伝』などが発行されています。

カバーとその他のレーベル

C★NOVELSのカバー背面に見られる黒猫のマークは、レーベルごとにバックの色が異なります。C★NOVELSは赤色、CN-Fantasiaは黄色、CN-Biblioは緑色で、それぞれのシリーズの特性を表現しています。さらに、短編小説専用のC★NOVELS Miniという電子書籍レーベルも存在し、利用者にはより幅広い選択肢を提供しています。電子書籍化された作品も増え、これにより読者層が広がっています。

受賞歴と記念出版

C★NOVELSでは、特異な作品が数多く出版されており、その中でも茅田砂胡の『スカーレット・ウィザード』が第1回センス・オブ・ジェンダー賞国内部門大賞を受賞したことは特筆すべき出来事です。

2007年には創刊25周年を記念したアンソロジーにあたる『C★N 25』が発行され、2012年および2013年にはそれぞれC★NOVELSとC★NOVELSファンタジアが節目の周年を迎え、特別企画がたてられました。この期間中、特別なプレゼントや編集企画が行われ、盛り上がりを見せました。

C★NOVELS大賞

C★NOVELSでは、新人作家を対象にしたC★NOVELS大賞も実施されています。選考はC★NOVELSファンタジア編集部で行われ、優秀な作品は本レーベルから出版されるチャンスが与えられます。

主な作品一覧

• - C★NOVELS: 荒巻義雄「旭日の艦隊」シリーズ、大石英司「半島有事」シリーズ、谷甲州「覇者の戦塵」シリーズなど。
• - C★NOVELSファンタジア: 茅田砂胡「デルフィニア戦記」シリーズ、荻原規子「西の善き魔女」シリーズなど。
• - C★NOVELS Bibliotheque: 京極夏彦「巷説百物語」シリーズ、宮部みゆき「親友『島崎君』」シリーズなども展開されています。

C★NOVELSはその多様性と作品の質の高さから、多くの読者に愛されているレーベルとして知られています。

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