C・J・ストラウド

C.J.ストラウド：逆境を乗り越えNFLのスターへ

C.J.ストラウド（Coleridge Bernard Stroud IV, 2001年10月3日 - ）は、カリフォルニア州ランチョクカモンガ出身のアメリカンフットボール選手。NFLのヒューストン・テキサンズでクォーターバックとして活躍しています。

生い立ちとハイスクール時代

ストラウドは4人兄弟の末っ子として生まれました。2016年、父親が犯罪により投獄され、一家は経済的に苦しい状況に陥りました。高校時代は倉庫の上の小さなアパートで生活しながらも、フットボールに打ち込みました。高校4年時には3,878ヤードのパスと47のタッチダウンを記録し、オールアメリカンボウルに選出されるなど、その才能を発揮しました。クォーターバックとしての評価は高く、オハイオ州立大学に進学しました。

大学時代

1年目 (2020年)

ジャスティン・フィールズの控えとしてプレーし、3試合に出場。レッドシャツ制度により、NCAAの出場資格を維持しました。

2年目 (2021年)

フィールズがNFLドラフトで指名された後、ストラウドはヘッドコーチからリーダーシップを評価され、先発クォーターバックに定着しました。ビッグ10カンファレンスの最優秀クォーターバック賞を受賞し、オールビッグ10ファーストチームにも選出。ローズボウルでは573ヤードのパスと6つのタッチダウンを記録し、チームを勝利に導きました。ハイズマン賞の投票では4位に入りました。

3年目 (2022年)

ハイズマン賞の有力候補としてシーズンを迎え、ミシガン州立大学戦で6つのタッチダウンパスを記録。オハイオ州立大学のクォーターバックとしての通算タッチダウン数で歴代2位となりました。CFPナショナルチャンピオンシップ準決勝のピーチボウルでは、ジョージア大学相手に348ヤードのパスと4つのタッチダウンを記録しましたが、チームは敗れました。ハイズマン賞のファイナリストに選出され、投票では3位。シーズン終了後、NFLドラフトにアーリーエントリーしました。

NFLでの活躍

ヒューストン・テキサンズ (2023年-)

2023年のNFLドラフトで、ヒューストン・テキサンズから全体2位で指名されました。これは、オハイオ州立大学のクォーターバックとしては史上最高順位です。

2023年シーズン

ボルチモア・レイブンズとの開幕戦でNFLデビュー。ジャクソンビル・ジャガーズ戦で初勝利を挙げ、9月の月間最優秀新人に選出されました。アトランタ・ファルコンズ戦では、インターセプトなしでの連続パス成功記録を更新。タンパベイ・バッカニアーズ戦では、ルーキーの1試合における最多パス獲得ヤード記録を更新しました。第14週に脳震盪で退場しましたが、復帰後、チームをプレーオフに導きました。ルーキーながらシーズン4,000パス獲得ヤードを達成し、平均パス獲得ヤードとタッチダウン/インターセプト比率でリーグトップを記録しました。

プレーオフでは、クリーブランド・ブラウンズ戦で勝利し、ルーキーによるプレーオフ1試合における最多タッチダウン記録を更新、プレーオフで勝利した史上最年少のクォーターバックとなりました。シーズン終了後、プロボウルに選出され、新人最優秀攻撃選手賞を受賞しました。

C.J.ストラウドは、逆境を乗り越え、NFLの舞台で輝きを放つ、まさにシンデレラボーイと言えるでしょう。今後の活躍がますます期待されます。

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