C3001H

C3001Hは、日立製作所（現在のNECカシオモバイルコミュニケーションズ）が開発・製造し、KDDIおよび沖縄セルラー電話から発売された、第二世代携帯電話（cdmaOne）です。auブランドで展開されました。

概要

C3001Hは、C451Hをベースに開発され、新たにGPS機能を搭載した点が大きな特徴です。2001年冬モデルのau端末の中で、唯一「ココセコムEZ」に対応していました。この機能により、位置情報の追跡やセキュリティサービスが利用可能でした。

また、位置情報測定の履歴やアドレス帳に登録された位置情報をもとに、相対的な位置を計算する「簡易ナビゲーション」機能も搭載していました。これにより、詳細な地図データがない場所でも、おおよその方向や距離を把握することができました。

一方で、動画再生機能のezmovieには対応していませんでした。

興味深い点として、C3001HからW32Hまでの日立製端末では、従来の「日立の樹」の着信メロディではなく、「世界・ふしぎ発見!」のテーマ曲が内蔵されています。これは、日立製端末の着信メロディにおける異例の変化として注目されました。

沿革

C3001Hは、2001年11月12日にKDDIから発表されました。その後、2001年12月1日に発売が開始されました。当時の最新技術を搭載したモデルとして、多くのユーザーに利用されました。

しかし、cdmaOneサービスの終了に伴い、2012年7月22日をもってC3001Hは使用できなくなりました。これにより、第二世代携帯電話の時代は終焉を迎え、新たな通信規格へと移行しました。

関連事項

C451H: C3001Hのベースとなった機種です。GPS機能は搭載されていません。
ココリコ: 当時、C3001Hのイメージキャラクターとして起用されていました。

外部リンク

* ケータイWatch ケータイ新製品SHOW CASE C3001H（シルバー）

まとめ

C3001Hは、GPS機能を搭載したauの第二世代携帯電話として、位置情報サービスや簡易ナビゲーション機能を提供しました。また、特徴的な着信メロディを採用するなど、日立製端末の中でも異彩を放つモデルでした。cdmaOneサービスの終了とともにその役割を終えましたが、当時の技術革新を象徴する一台として、記憶されるべきでしょう。

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